クニエは2025年2月3日、Tableau用テンプレート「Q-Disclosure by Tableau」を提供開始した。人的資本に関する情報開示の国際標準規格「ISO30414」および「政府可視化指針推奨指標」に準拠した人的資本情報開示レポートの作成を支援する。
クニエの「Q-Disclosure by Tableau」は、セールスフォース・ジャパンのBIツール「Tableau」用のレポートテンプレートである。人的資本に関する情報開示の国際標準規格「ISO30414」および「政府可視化指針推奨指標」に準拠した人的資本情報開示レポートの作成を支援する(図1)。
拡大画像表示
「2023年3月期以降、有価証券を発行する大手企業に対して人的資本の開示が義務化されている。取り組みにおいては、経営層との合意形成、人事施策の立案、情報管理基盤の整備などが課題になっている。指標を計算・可視化する仕組みや、人事システムとは異なるシステムなどとのデータ統合が必要になる」(クニエ)
Q-Disclosureを用いることで、ISO30414の11項目58指標、および有価証券報告書3指標に準拠した指標の集計、表・グラフの表示が行える。企業の環境に合わせて調整して利用することで、人的資本開示へのスムーズな対応が可能になるとしている。
人事以外のデータを含めて情報を集約できるように、既存システムにある元データを、Tableauの汎用的な複合CSVデータとしてローカル環境またはTableauクラウドで管理する。人的資本の各種基礎データ格納用のデータベースは不要である。外部システムとのデータ連携を想定したワークテーブル(所定書式CSV)も事前に定義済みで、会計システムなどとの連携が容易としている。
テンプレート設定により、データソースの更新処理を自動化する。データの更新時期に、データクリーニングで分析用データを整備する「Tableau Prep」を用いた定型処理を定義しておくことで、自動実行が可能になる。
クニエは、Q-Disclosure by Tableauに先行して、SAPジャパンの「SAP SuccessFactors」用の人的資本開示情報レポートテンプレート「Q-Disclosure」by SFs」を提供している。