[新製品・サービス]

テクニカ、ベクトル検索とグラフ検索を組み合わせたRAGシステムを構築する「AIKNOW」

2025年2月14日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

テクニカは2025年2月13日、RAG(検索拡張生成)システムのSIサービス「AIKNOW(アイノウ)」を提供開始した。ユーザーが持つ社内データを検索して回答を生成する生成AIシステムを、オンプレミス環境など任意の環境に構築して提供する。精度の高い回答を得られるように、ベクトル検索とグラフ検索を組み合わせたハイブリッド型のRAGシステムを構築する。

 テクニカの「AIKNOW(アイノウ)」は、ユーザーが持つ社内データを検索して回答を生成するRAG(検索拡張生成)構成の生成AIシステムを構築するSIサービスである。ユーザーのニーズに応じて、データ構造やシステム構成のカスタマイズが可能である。SDKやAPIを提供し、顧客の既存システムや周辺ツール(DocuWorks、Salesforce、Teamsなど)と連携できる。

 大規模言語モデル(LLM)は、GPTやGeminiなどの主要なものに加え、オープンソースのLlamaを選択できる。特に金融機関や医療機関など、機密性の高いデータを扱う企業においては、Llamaをオンプレミス環境にインストールしてプライベートLLMとして運用することで、外部クラウドに依存しない形でRAGシステムを運用可能である。

 システム構成面での特徴は、精度の高い回答を得られるように、類似性によるベクトル検索と、関連性によるグラフ検索を組み合わせた、ハイブリッド型のRAGシステムを構築すること。データはベクトルデータベースとグラフデータベースの両方に格納し、インデックス化する。検索時は、これら両方から相補的な情報を取得する。

 「ベクトルデータベースは意味的類似性の捕捉に有効だが、ベクトル埋め込みではエンティティと概念間の関係性が失われがちである。類似した埋め込みにより、多義語が誤って解釈され、不適切な結果につながる可能性もある。また、ベクトル類似性だけに基づいた検索判断は解釈が困難であり、説明可能性が欠如する」(テクニカ)

関連キーワード

テクニカ / RAG / グラフデータベース

関連記事

トピックス

[Sponsored]

テクニカ、ベクトル検索とグラフ検索を組み合わせたRAGシステムを構築する「AIKNOW」テクニカは2025年2月13日、RAG(検索拡張生成)システムのSIサービス「AIKNOW(アイノウ)」を提供開始した。ユーザーが持つ社内データを検索して回答を生成する生成AIシステムを、オンプレミス環境など任意の環境に構築して提供する。精度の高い回答を得られるように、ベクトル検索とグラフ検索を組み合わせたハイブリッド型のRAGシステムを構築する。

PAGE TOP