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東邦ガス、財務システムをSAP S/4HANA Cloudに移行、柔軟なリソース増強が可能に

2025年3月4日(火)IT Leaders編集部

東邦ガス(本社:愛知県名古屋市)が財務システムをクラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」で刷新した。同ERPの導入支援サービス「RISE with SAP」を採用して移行プロジェクトを約1年半で完了し、事業環境の変化に柔軟に対応可能なシステムを実現している。SAPジャパンが2025年3月3日に発表した。

 東邦ガスは、愛知県・岐阜県・三重県の3県を中心に、都市ガス(天然ガス)の製造・供給・販売を核とした事業を展開している。東京ガス、大阪ガス、西部ガスホールディングスと共に国内の4大都市ガスの1つに数えられる。

 昨今は、電気・都市ガス事業の小売全面自由化、原燃料の調達環境の変化、地政学リスクの高まりなど急速な環境変化へ対応するため、事業ポートフォリオの変革を進めている。

画面1:クラウドERP「SAP S/4HANA Cloud Public Edition」の画面例(出典:SAPジャパン)
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 今回、財務システムをクラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」(画面1)に移行して刷新した。同ERPの導入支援サービス「RISE with SAP」を採用し、東邦ガス情報システム(TOGIS)が主導した移行プロジェクトを約1年半で完了し、事業環境の変化に柔軟に対応可能なシステムを実現している。

 クラウドサービスの特性を生かして、ハードウェアの調達が不要になり、半導体不足などの外的要因に影響されることなく、必要に応じてリソースを増強できるようになった。今後、S/4HANA Cloud上で提供されるAI機能やデータ分析機能を活用し、労働集約型業務の抜本的な改善と付加価値向上を目指していく。

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