一般社団法人 日本データマネジメント・コンソーシアム(JDMC)は2025年3月5日、「2025年データマネジメント賞」の受賞企業を発表した。大賞は関西電力が受賞。「AI産業革命」を見据えて早期にデータマネジメントに着手し、DX/データ活用の推進で2024年度には約300億円の価値創出につなげた。なお、同賞は模範的なデータマネジメント活動を実施している企業・機関のうち優秀な取り組みを表彰する制度で今年で12回目となる。表彰式は、2025年3月7日開催の年次コンファレンス「データマネジメント2025」で行う。
日本データマネジメント・コンソーシアム(JDMC)は2014年より毎年、「データマネジメント賞」として他の模範となるデータマネジメント活動を行う企業・機関を表彰している。
第12回目となる今回は、データに基づく経営・組織文化の変革に挑み成果を上げた事例に贈られる「データドリブン経営賞」、先進的な理論や技術活用にいち早く取り組みノウハウや成果を公開した取り組みが対象の「先端技術活用賞」など、大賞を含めて6社を選出した(表1)。表彰式は、2025年3月7日にJDMCとインプレスの主催で開催される年次コンファレンス「データマネジメント2025」(会場:ホテル雅叙園東京)で行う(写真1)。
賞名 | 受賞企業名 | 受賞理由 |
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大賞 | 関西電力 | AI産業革命を見据えたデータマネジメントにより約300億円の効果創出 |
データ統合賞 | アダストリア | 複数事業統合によるMDM基盤導入、ノーコード・ローコード化によって運用コストを年間4000万円削減 |
データ活用賞 | アフラック生命保険 | 保険契約管理業務の抜本的変革へ─アフラックのプロセスマイニング活用 |
データドリブン経営賞 | APRグループ | 飲食業の経営データ一元管理によるサービスと社員モチベーション向上 |
先端技術活用賞 | 古野電気 | RAG を活用したサポート体制強化、世代間の技術継承問題を解消 |
モデリング賞 | 星野リゾート | 現場主導のIT内製化とデータモデリングで業務改革、変化に強いシステムを構築 |

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