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NEC、生成AIガバナンスのコンサルティングに「Cisco AI Defense」関連メニューを追加

NECとシスコが国内組織向けのAIガバナンス分野で協業を開始

2025年3月26日(水)IT Leaders編集部、日川 佳三

NECは2025年3月26日、セキュリティコンサルティングサービス「NEC AIガバナンスサービス」にAIセキュリティサービス「Cisco AI Defense」関連のメニューを追加すると発表した。生成AI利用リスクの事前評価、Cisco AI Defenseの導入・構築、運用時のセキュリティ監視の3つのメニューを追加し、2025年秋から提供する。

 NECの「NEC AIガバナンスサービス」は、生成AIをはじめとするAIの業務利用時のガバナンス/セキュリティに関するコンサルティングサービスである。

 対話型の生成AIが間違った情報を返答するハルシネーションや、犯罪を助ける情報など回答するべきではない情報の回答など、AIを利用するうえでのガバナンス/セキュリティの問題に対処する。サービス提供当初より、以下のコンサルティングメニューを提供している。

(1)戦略策定プロセスを支援する「AIポリシー/ガイドライン策定支援」
(2)業務のアセスメントを実施する「ユースケース検討」
(3)本稼働後の業務への適用を教育プログラムによって支援する「AI教育展開」

 今回、以下の3メニューを追加し、2025年秋から提供する(表1)。

(4)導入を検討するAIモデルのセキュリティリスクを評価する「AIリスク評価」
(5)AIセキュリティ機能を導入・構築する「AIガバナンス製品導入」
(6)本稼働後の生成AIシステムの入出力をセキュリティの観点で監視する「AIリスク監視(モニタリング)」

表1:生成AI向けセキュリティコンサルティングサービス「NEC AIガバナンスサービス」のメニュー一覧(出典:NEC)
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 新しいメニューはいずれも、シスコシステムズのAIセキュリティサービス「Cisco AI Defense」(画面1)を利用する。NECとシスコが日本の企業や自治体における生成AI活用のさらなる推進を目指して、AIガバナンス分野で協業を開始しており、NEC AIガバナンスサービスのメニューに反映された。

 Cisco AI Defenseは、米シスコが2024年9月に買収した米Robust Intelligence(ロバストインテリジェンス)の技術に基づくサービスで、2025年3月1日から一部のユーザーに提供を開始。今後、一般提供を始めるという(関連記事デロイト トーマツ、AIガバナンス体制構築コンサルティングで「Robust Intelligence」を導入支援)。

画面1:AIセキュリティサービス「Cisco AI Defense」のAIランタイム保護機能の画面例(出典:米シスコシステムズ)
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 Cisco AI Defenseは、どのアプリケーションがどのAIモデルを利用しているかといったAI利用の全体像を可視化したうえで、各AIモデルが持つ脆弱性を検出し、AIモデルの入出力に対してガードレールを設けることができる。アルゴリズムを用いた侵入テストにより、回答させるべきではない回答を引き出すような疑似攻撃を仕掛けて脆弱性を検出する。

関連キーワード

NEC / Cisco Systems / Robust Intelligence / 生成AI / ITガバナンス / AI倫理 / 協業・提携 / ITコンサルティング

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