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ITFOR、可搬型コンソールサーバー「ポータブルLTEコンソール」、災害時に機器をリモート保守

2025年4月30日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

アイティフォー(ITFOR)は2025年4月30日、可搬型コンソールサーバー「ポータブルLTEコンソール」を販売開始した。モバイルデータ通信を介してリモートから接続可能なコンソールサーバー機器と、これを駆動するバッテリーを、堅牢なトランクケースに収納したパッケージ製品である。主に、通信キャリア拠点における災害時の復旧支援を主な用途として想定している。価格(税別)は、35万円から。販売目標は、3年間に2億円。

 アイティフォーの「ポータブルLTEコンソール」は、可搬型のコンソールサーバーである。モバイルデータ通信を介してリモートから接続可能なコンソールサーバー機器と、これを駆動するバッテリーを、堅牢なトランクケースに収納している(図1)。

図1:可搬型コンソールサーバー「ポータブルLTEコンソール」の構成(出典:アイティフォー)

 コンソールサーバーとして、IoTゲートウェイ用途のエッジサーバー製品「SecFlow」(イスラエルRAD Data Communications製)を使う。各種ネットワーク(有線イーサネット、無線LAN、LTE、LoRaWAN)やシリアルコンソール接続を介して、監視・管理対象となるサーバーやIoT機器を接続する。

 例えば、機器のシリアルポートにSecFlowをシリアル接続し、遠隔地からモバイルデータ通信(LTE)を介して接続したSecFlowを仲介して機器のコンソールを操作する、といった使い方が可能になる。また、SecFlowはOSとしてLinuxが動作しており、Dockerコンテナの形で各種のアプリケーションを動作させられる。

図2:「ポータブルLTEコンソール」の用途(出典:アイティフォー)

 ITFORは、主な用途として、通信キャリア拠点における災害時の復旧支援を想定している(図2)。トランクケースを派遣作業員が携帯して被災現場に持ち込むだけで、有線網がつながっていなくても、通信機器へのリモートアクセス環境を構築できる。主要な通信機器に接続するための設定を事前に施してあり、現場での設定負荷を減らしている。

 トランクケースのサイズは、幅316×高さ270×奥行き192mmで、重さは中身を含めて3.6kg。バッテリーは最大で24時間稼働するとしている。

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