IDC Japanは2025年6月2日、国内Ethernet専用線市場の調査結果を発表した。AIデータセンター間接続の増加などで拡大が見込まれる市場で、2024年の714億円から年間平均成長率3.7%で成長し、2029年には858億円に達すると予測している。IDCは、WANサービス市場全体に占めるEthernet専用線の構成比率が徐々に増加すると見ている。
IDC Japanは2025年6月2日、国内Ethernet専用線市場の調査結果を発表した。AIデータセンター間接続の増加などで拡大が見込まれる市場で、2024年の714億円から年間平均成長率3.7%で成長し、2029年には858億円に達すると予測している(図1)。
「Ethernet専用線市場は、広域Ethernetなどの閉域網サービス市場を上回るペースで成長し、WANサービス市場全体に占めるEthernet専用線の構成比率は徐々に増加することが見込まれる」(IDC)
図1:国内Ethernet専用線市場における売上額の予測:2024年~2029年(出典:IDC Japan)拡大画像表示
IDCは、閉域網など網型のネットワークサービスが主に多拠点間を接続するのに対し、Ethernet専用線は重要な拠点など特定拠点間の接続に使われるケースが多いと説明する。通信事業者などからは、広帯域かつ品質や信頼性の高いEthernet専用線サービスが多く提供されている。
Ethernet専用線の用途は多様だが、特に今後の需要の増加が見込まれるのがデータセンター間接続であるという。同社によると、近年はクラウドやAI利用の拡大を背景に、データセンター間を100Gbit/sといった広帯域な専用線で接続するケースが増えており、そうした傾向が今後ますます加速するという。
「一方、通信機器の大容量化やコモディティ化、競争激化、AWS、グーグル、マイクロソフトなどのパブリッククラウドサービス事業者を始めとする価格交渉力の強い大口需要者の導入拡大、波長専用線需要の増加などが、Ethernet専用線市場の成長を抑制する要因になる」(IDC)
今回の発表は、同社のレポート「国内通信サービス市場予測、2025年~2029年」に基づく。また別のレポート「国内WANサービス市場シェア、2024年:市場の成熟を乗り越え新たな価値提供へ」で、国内Ethernet専用線市場における通信事業者別の市場シェアを分析している。
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