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PTCジャパン、3D CADソフト新版「Creo 12」、熱解析の条件指定で設計可能に

2025年6月9日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

PTCジャパンは2025年6月9日、3D CADソフトウェア新版「Creo 12」を発表した。同年5月から提供している。新版では数百の機能強化を施したとしている。例えば、条件を満たすモデルを設計するジェネレーティブデザインにおいて、これまでの構造解析や固有値(固有振動数)解析に加えて熱解析もできるようにした。製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトウェア「Windchill」で管理している材料データとリンクする機能も実装した。

 PTCジャパンの「Creo」は、3D CADソフトウェアである。2011年リリースの初期版では、パラメトリックモデリング(寸法などの数値を変更することによって3Dモデルを設計)を中核としていた。2020年リリースの「Creo 7」では、ジェネレーティブデザイン(入力した条件を満たすモデルを生成)を取り入れた。

 2023年にはSaaS版の「Creo+」をリリース。SaaSは1年に4回のペースで機能追加を実施している。

 今回、SaaSの現行版「Creo+ 12」の4回分のリリース(2024年9月、12月、2025年2月、5月)で追加してきた新機能をまとめ、オンプレミス版の新版「Creo 12」を用意した。これを、SaaSの直近版「Creo+ 12.3.0.0」と同時(2025年5月)に提供開始した。

 新版のCreo 12では、全体に使い勝手を向上させるなど、数百の機能強化を施した。

 例えば、条件を満たすモデルを設計するジェネレーティブデザインにおいては、これまでの構造解析や固有値(固有振動数)解析に加えて、熱解析もできるようにした(図1)。ピーク温度を最小化する設計など、各種の条件で設計可能である。

図1:「Creo 12」で強化した、シミュレーションやジェネレーティブデザイン機能の概要(出典:PTCジャパン)
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 製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトウェア「Windchill」で管理している材料データと連携する機能も実装した(図2)。Creoで設計した生産物の材料と使用量をWindchillへと伝えることで、材料の選択肢とカーボンフットプリントなどの環境負荷を可視化する。

図2:「Creo 12」で強化した、製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトウェア「Windchill」との連携機能の概要(出典:PTCジャパン)
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