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ワークフロー新版「Questetra BPM Suite 17.0.1」、AIエージェント機能を追加

2025年6月13日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

クエステトラは2025年6月9日、クラウド型ワークフローシステム「Questetra BPM Suite」の新版「Ver.17.0.1」をリリースした。生成AIによる処理をワークフローに組み込む機能「AIエージェント工程」などを追加した。同機能の設定で、現場部門担当者が「問い合わせ内容を簡潔に要約する」といった指示をして自動処理させることができる。

 クエステトラの「Questetra BPM Suite」は、クラウド(SaaS)型のワークフローシステムである。ワークフローの標準記法であるBPMN 2.0を用いて、ノンプログラミングでワークフローを作図/定義して実行可能である(関連記事ワークフロー新版「Questetra BPM Suite 16.1」、Microsoft Listsへのリスト追加処理を実行)。

 組織のメンバーが介在するワークフローのほか、指定時刻に処理を実行するといった特定の業務処理をシステムが自動実行するワークフローを構築できる。入力フォームへの入力、特定メールアドレスへの着信、REST APIへのリクエスト受信といったイベントをトリガーに処理を実行する。「稟議承認フロー」「文書翻訳フロー」「品質チェックプロセス」「請求書発行プロセス」など業務別のテンプレートを用意している。

図1:AIエージェント工程を組み込んだワークフロー図(出典:クエステトラ)
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 新版のVer.17.0.1では、生成AIによる処理をワークフローに組み込む機能「AIエージェント工程」などを追加した。ワークフロー処理の一部としてAIエージェント工程を配置し、自然言語の指示文を設定することでAIが処理を自動実行する。生成AIには、Anthropicの大規模言語モデル(LLM)「Claude 3.5 Sonnet v2」を利用する。

 「問い合わせ内容を簡潔に要約してください」「この申請文を英訳してください」「報告内容をカテゴリに分類してください」などの指示が可能である。ワークフローの途中でこれらの処理が必要になった場合、AIエージェントが自動実行する。また、AIの処理結果を人間がチェックする工程も設けられる。

 これまでのバージョンでも、「ChatGPT」や「Gemini」の処理をワークフローに組み込むことができたが、その際は、それらの提供元との契約やAPI連携の設定が必要だった。一方、AIエージェント工程は、Questetra BPM Suiteの全エディションにおいて、特別な開発や追加費用なしで利用可能である。

 1ユーザーの月額料金(税別、年次支払い、最低利用数5ユーザー)は、Basicエディションが1200円、Advancedエディションが3000円、Professionalエディションが4800円。なお、年次支払は月次より20%安い。また、ユーザー数に応じたボリューム割引がある。

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Questetra BPM Suite / BPMN / AIエージェント / ワークフロー / 生成AI

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