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ワークフロー新版「Questetra BPM Suite 16.1」、Microsoft Listsへのリスト追加処理を実行
2024年8月19日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)
クエステトラは2024年8月19日、クラウド型ワークフローシステム「Questetra BPM Suite」の新版「16.1」をリリースした。新版では、Microsoft 365のリスト管理ツール「Microsoft Lists」にリストアイテム(行データ)を追加する処理工程をワークフローに組み込めるようにした。問い合わせ対応フローにおける対応結果をFAQ作成リストに自動で追加、といった運用に対応する。
クエステトラの「Questetra BPM Suite」は、クラウド(SaaS)型ワークフローシステムである。ワークフローの標準記法であるBPMN 2.0を用いて、ノンプログラミングでワークフローを作図/定義して実行可能である(関連記事:クラウド型ワークフロー新版「Questetra BPM Suite 16.0」、生成AI「Gemini」と連携)。
人が介在するワークフローだけでなく、指定時刻に処理を実行するといった、特定の業務処理をシステム側だけで自動実行するワークフローを構築できる。入力フォームへのデータ入力、特定メールアドレスへの着信、REST APIへのリクエスト受信といったイベントをトリガーにワークフローの処理を実行する。「稟議承認フロー」「文書翻訳フロー」「品質チェックプロセス」「請求書発行プロセス」など各種業務に合わせたテンプレートを用意している。
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新版の16.1では、「Microsoft Lists」にリストアイテム(行データ)を追加する処理工程をワークフローに組み込めるようになった。例えば、WebサイトのFAQを追加する業務をMicrosoft ListsのFAQ作成リストで管理している場合に、問い合わせ対応フローの対応結果をリストに自動追加するといった運用がとれる(図1)。
Microsoft Listsは、Microsoft 365に含まれるクラウド型リスト管理ツールである。タスク管理、イベント管理、資産管理などにおいて、Excelのような表形式でアイテムリストを管理する。Questetra BPM Suiteからは、リストアイテムを追加する処理のほか、存在するリストアイテムに対し、リストアイテムIDをキーに更新・削除する処理を実行可能である。
また、新版では、クラウドストレージ「Box」との連携を強化し、指定したフォルダを任意のフォルダ内に移動できるようになった。Boxとの連携ではこのほか、文書の格納、フォルダの作成、検索、署名依頼、指定形式でダウンロード(例:動画のサムネイル画像など)、指定ファイルへのメタデータの与(例:補正済み商品画像を示すラベルなど)といった処理が可能である。