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NTT Com、中堅・中小企業向け生成AI「Stella AI for Biz」を提供、RAG構成に対応

2025年6月16日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2025年6月16日、中堅・中小企業向け生成AIサービス「Stella AI for Biz」を提供開始した。チャット画面を介して自然文で質問して回答を得られる。法人用途として、プロンプトのテンプレートを社員間で共有する機能やRAG(検索拡張生成)経由で社内文書を検索する機能などを備えている。料金(税別)は1ユーザー月額1980円(9ユーザー以下は年間契約)。

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com、2025年7月に社名をNTTドコモビジネスに変更予定)の「Stella AI for Biz」は、中堅・中小企業向けの対話型生成AIサービスである。

 チャット画面から自然文で質問して回答を得られる。9種類の大規模言語モデル(LLM)と4種類の画像生成モデルの中から業務に合わせてモデルを選択する(図1)。

図1:中堅・中小企業向け生成AIサービス「Stella AI for Biz」の概要(出典:NTTコミュニケーションズ)
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 SaaSで提供し、ユーザーはWebブラウザや専用のモバイルアプリから利用する。Microsoft Office(Word/Excel/PowerPoint)の拡張機能「Stella Extension for Biz」を用意しており、要約、翻訳、解説、選択を範囲した解析などをワンクリックで行える。

 ベースとなった「Stella AI」は個人向けだが、Stella AI for Bizは法人用途として、プロンプトのテンプレートを社員間で共有する機能や、RAG(検索拡張生成)機能などを備えている。

 質問に回答するための情報収集手段として、Web検索や、必要に応じてWeb検索を繰り返して情報を集めるDeep Researchなども可能である。また、自然文の入力だけでなく、画像やPDFなどのファイルをアップロードして、これらの内容を基に回答を得るRAGに対応する。

 プロンプトはテンプレートにして再利用できる。空欄を埋めていくことで、類似の処理を素早く行えるという。「アップロードした社内文書の内容を踏まえて社内稟議の申請文を作成する処理」といったプロンプトをテンプレートとして保存できる。公式のテンプレートも1000種類用意している。

 RAG向けに、社内資料などの文書ファイルをアップロードするストレージ(1ユーザーあたり2GB、100ユーザーなら200GB)を提供。社員間で共有してファイルの追加・削除などのメンテナンスが行える。このストレージに登録した文書ファイルを基にRAG検索用のベクトルデータベースを生成・更新する形である。なお、Stella AI for Bizの稼働基盤は国内に置かれ、データが海外に保存されることはない。

 料金(税別)は、1ユーザーあたり月額1980円(9ユーザー以下は年間契約)。

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