[調査・レポート]

ランサムウェア侵入原因の34%は認証情報の不正利用、情報窃取マルウェアが普及─デジタルアーツ調査

2025年6月23日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

デジタルアーツは2025年6月23日、ランサムウェアの被害に遭った企業・組織の公表内容からランサムウェア被害の状況を調査した結果を発表した。ランサムウェア侵入原因の3分の1は認証情報を利用したものであることが分かった。メール添付ファイル/URLに含まれるマルウェアも、認証情報を窃取するものが上位に位置している。

 デジタルアーツは、ランサムウェアの被害に遭った企業・組織の公表内容から、ランサムウェア被害の状況を調査した。調査のハイライトとして、ランサムウェア侵入原因の3分の1は認証情報を利用したものであることが分かった。メール添付ファイル/URLに含まれるマルウェアは、認証情報を窃取するものが上位に位置している。

ランサムウェア侵入原因の34%は認証情報の不正利用

 調査ではまず、ランサムウェアの侵入原因を調べた。調査の対象は、自社が直接的な被害にあったランサムウェア被害であり、2024年1月~2025年5月に被害を初公表したもの。総数126件のうち侵入原因に言及があった回答は38件だった。

 図1のように、認証情報(従業員アカウントや管理者アカウントの悪用など)が13件(34%)を占めた。脆弱性(39%)や設定不備(26%)以外に、認証情報を基に侵入しているケースが一定数存在することが分かった。

図1:ランサムウェアが侵入した原因(出典:デジタルアーツ)

●Next:「情報窃取マルウェア」が跋扈し、ランサムウェア被害を拡大

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