[新製品・サービス]

日本オラクル、クラウドERP「NetSuite」にフィールドサービス管理機能を追加

2025年7月24日(木)IT Leaders編集部、日川 佳三

日本オラクルは2025年7月23日、クラウドERP「NetSuite」に、フィールド(現場での業務)サービス管理機能「NetSuite Field Service Management」を追加すると発表した。作業員のスケジュール管理や在庫管理など、これまでバラバラに運用されていた現場の業務プロセスを一元化し、現場作業を効率化する。

 日本オラクルの「Oracle NetSuite」は、財務会計、CRM、販売管理、在庫管理、PSA(Professional Service Automation)などの業務アプリケーション/機能を統合したクラウドERPである。

 今回、フィールド(現場での業務)サービス管理機能「NetSuite Field Service Management」を追加した(図1)。

図1:NetSuite Field Service Managementの画面例(出典:日本オラクル)
拡大画像表示

 フィールドサービスで使われている紙の書類、表計算シート、その他の手動プロセスをシステム化する。作業員のスケジュール管理と派遣、在庫管理、資産管理、財務管理などの機能を提供する(表1)。

 日本オラクルは、「オフィスワーカーとフィールドワーカー間のワークフロー連携不備が、業務効率と顧客体験に悪影響を与えている」と課題を指摘する。新機能でワークフローを自動化し、フィールドサービス業務全体の可視化を高めることで、生産性の向上、コスト削減、意思決定の強化、顧客満足度向上を実現できるとしている。

表1:NetSuite Field Service Managementの主な機能(出典:日本オラクル)
機能 概要
スケジューリングと派遣 現場に最も近い適切なスキルの技術者を数クリックで割り当てて派遣業務をアサインする。NetSuiteのケース、注文書、プロジェクトなどから作業指示を作成できる
現場の生産性 現場技術者は、モバイルアプリから業務の詳細、顧客、資産履歴に関する情報にリアルタイムにアクセスできる。不足している情報を得るためにオフィスに電話をかけ直す手間を省く。個々の業務に関連する経費を自動記録する
資産管理 顧客資産を一元管理し、資産の階層、過去の使用状況、メンテナンス情報を可視化する。各資産の設置、試運転、廃止・売却をモニタリングする。製造、部品表(BOM)、保証などの各段階で資産コストを追跡/管理する
在庫管理 在庫管理のライフサイクル全体を自動化する。トラックの在庫を追跡し、カスタマーサービス要件への準拠を確認できる。初回修理率の向上、在庫不足による再訪問の削減、部品の紛失・欠品の低減による在庫損失率の最小化などを支援する。NetSuiteの在庫管理と統合することで、フィールドサービス技術者がモバイルアプリからリアルタイムに在庫データにアクセス/更新できる
財務プロセス 完了した作業と使用した在庫に基づいて請求書をリアルタイムに自動生成する。正確な請求の保証、エラーの削減、収益認識の迅速化を支援する
運用インサイト フィールドサービスのデータを1つのシステムに統合する。主要業績評価指標のダッシュボードで、業務、顧客、サービス契約、技術者に関連するビジネスパフォーマンスを測定できる。意思決定の改善、在庫漏れの検出、カスタマーサービス改善の追跡、収益性の向上を支援する
関連キーワード

Oracle / NetSuite / クラウドERP

関連記事

トピックス

[Sponsored]

日本オラクル、クラウドERP「NetSuite」にフィールドサービス管理機能を追加日本オラクルは2025年7月23日、クラウドERP「NetSuite」に、フィールド(現場での業務)サービス管理機能「NetSuite Field Service Management」を追加すると発表した。作業員のスケジュール管理や在庫管理など、これまでバラバラに運用されていた現場の業務プロセスを一元化し、現場作業を効率化する。

PAGE TOP