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Tricentis、AIエージェント群の統合でソフトウェアテストを自律化する「AI Workspace」を発表

包括的な開発品質の向上を支援

2026年3月19日(木)愛甲 峻(IT Leaders編集部)

米Tricentisは2026年3月10日、AIエージェントの構築・管理や、複数のエージェント群が連携したワークフローの実行基盤となる「Tricentis AI Workspace」を発表した。併せて、テスト工程の自動化を可能にする複数のAIエージェントをリリースしている。日本法人のTricentis Japanは2026年3月6日に説明会を開き、AIエージェントを軸とするシステム開発の効率化に向けた戦略や、新サービスの具体的な機能およびメリットを紹介した。

 米Tricentis(トライセンティス)は、ソフトウェアテスト自動化の専門ベンダーだ。モデルベースのテスト自動化ツールである「Tosca」、テストの管理やオーケストレーションが可能な「qTest」、パフォーマンステストツールの「NeoLoad」、コード単位でテストの網羅性を分析できる「SeaLights」などを提供している。(関連記事テスト自動化の真価は、効率化の先にある「継続的な品質改善サイクル」─Tricentis)。

 同社は新たに、AIエージェントの構築・管理や複数のエージェント群が連携したワークフローの実行基盤となる「Tricentis AI Workspace」、およびテスト生成や実行を自動化する独自開発のAIエージェントを発表した。

 AI Workspaceはチャット形式のインターフェースを備え、自然言語によるワークフローの設計や自動実行が可能。ワークフロー上ではAIエージェントやさまざまなツールを連携できるほか、人間による承認も組み込める。ユーザー独自のAIエージェントも構築できる。AIのナレッジベースや監査、ガバナンスなどの機能も提供する(図1)。

図1:Tricentis AI Workspaceの画面(出典:Tricentis Japan)
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 これに併せて、同社は4種類のAIエージェントをリリースしている。

  • Tricentis Agentic Test Creation:qTestに統合され、自然言語での指示を基に、コンテキストを踏まえたテストを作成する。
  • Tricentis Agentic Test Automation:Toscaに統合された機能のアップデート版。SAP GUIやWebアプリケーションに対応し、テストの作成や実行、テストモジュールの再利用などを支援する。
  • Tricentis Agentic Quality Intelligence:ソフトウェア開発のライフサイクル全体でコードの変更や品質を継続的に解析し、リリースに向けた準備状況を判断する。また欠落しているテストや、テストされていないコードを特定し、ユーザーの網羅的なテスト実行を支援する。
  • Tricentis Agentic Performance Testing:NeoLoadに統合され、負荷テストを含むパフォーマンステストの設計、分析、実行を自動化する。洞察の獲得を最大で90~95%自動化するという。

 同社はAI Workspaceを中核に、AIエージェント群および外部ツールとの連携手段となるMCP(Model Context Protocol)レイヤーを構成要素とする"エージェント型ソフトウェア品質プラットフォーム"を訴求している(図2)。

 AIがソフトウェア開発を加速させる中で、大きな課題の1つが生成されるコードの品質担保だ。しかし、従来の手動によるテストは生産性向上のボトルネックとなり得る。

 そこで同社は、AIエージェント基盤を軸にテストプロセスを自動化し、品質とスピードの両立を支援すると説明。導入の初期段階でも、大規模なリグレッション(回帰)テストの実行工程の最大60%を自動化できるという。ポリシー適用や承認、監査の一元化や、プロセスに人間が介在する仕組みによるリスクの低減、ノーコードでのAIエージェント作成・管理による業務標準化や品質向上もアピールした。

 同社 製品担当 シニア・バイスプレジデントのヤニブ・レヴィン(Yaniv Levin)氏(写真1)は同社の戦略について、「複数のAIエージェントが連携して機能する、自律的な品質エンジニアリングの実現」を目指していると語った。

図2:エージェント型ソフトウェア品質プラットフォームの全体像(出典:Tricentis Japan)
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写真1:米Tricentis 製品担当 シニア・バイスプレジデントのヤニブ・レヴィン(Yaniv Levin)氏

●Next:チケットの要件から未検証のコードを特定し、必要なテストを自動生成

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