[新製品・サービス]
オーティファイ、専門家の指揮/判断とAIエージェントを組み合わせたマネージドサービス「Autify AI Coworker」を提供
2026年3月19日(木)愛甲 峻(IT Leaders編集部)
米Autify日本法人のオーティファイは2026年3月17日、ソフトウェアテストの各工程を自動化するAIエージェントと、専門家による指揮・判断を組み合わせたマネージドサービス「Autify AI Coworker」を発表した。AIの適用が開発スピードを加速させる中、ボトルネックになりやすい手作業中心の品質保証プロセスを効率化し、エンジニアの業務負荷軽減やコスト削減を後押しする。
オーティファイが新たに提供する「Autify AI Coworker」は、ソフトウェアテスト自動化のマネージドサービスだ。ユーザーの依頼を受けたQA(Quality Assurance:品質保証)の専門家が、AIエージェントによるテストの計画、設計、実行などを指揮し、結果のレポートを提出する(図1)。人の知見・判断力と、AIエージェントのスピードや拡張性を組み合わせたQA体制を構築し、手作業のテスト実行に伴うエンジニアの業務負荷軽減やコスト削減、品質向上を目指す。
図1:Autify AI Coworkerの概要(出典:オーティファイ)拡大画像表示
同社がアピールするサービスの強みに、AIエージェントの実行力がある。独自のAIエージェントによるタスクの並列実行で、手動テストの実行時間を最大86%短縮できるという。AIエージェントは24時間365日稼働し、定期的なテストの自動実行も可能となる。
また、自動化範囲の拡大や、手動によるテストの置き換えによる人的コスト削減も見込む。同社の検証では、状態依存型のUI操作やセキュリティ制約を含むシナリオなど、既存のツールによる自動化が困難だったケースの最大90%をカバーできたという。AIエージェントが手作業を代替することで、コストが人月による固定費から、成果に応じた変動費に移行する点もメリットとしている。
テスト品質の底上げもサービスの利点として挙げる。専門家によるベストプラクティスの提供や、プロセス標準化/自動化、AIエージェントの適用を通じて、属人性を抑えたQA体制の構築が可能になるという。プロセスを通じて蓄積される知見やデータは資産となり、QAサイクルの継続的な改善に活用できる。またマネージドサービスのため、ユーザー側でのメンテナンスは不要となる。
サービスの利用にあたっては、まず同社独自の診断プログラム「AXドック」でテスト工程を調べ、現状(As Is)と理想(To Be)の差異を整理する。次に診断結果を踏まえ、自動化する領域や移行スケジュールを明確化したのち、同社の伴走の下でサービスを導入。ユーザーはテスト戦略の立案から実行までを一括して同社に委託でき、リリースの判断のみを担う体制を整えるという。立ち上げたQAの仕組みがユーザーの下に残る点も利点として訴求している。
サービスの背景に、AIがソフトウェア開発サイクルを加速させる中で、テスト工程には依然としてマニュアル作業や目視が残り、現場の負荷となっていることがある。「従来の人海戦術や外部委託(BPO)ではエンジニアリソースの枯渇やリードタイムの長期化を避けられない。現場は品質の担保とスピードを両立することの困難にも直面している」(同社)
同社は2024年6月にテストツールベンダーから「人とAIの総合サービス」をテーマにリブランディングして以来、ツールと支援サービスの両輪でビジネスを展開している。今回の発表では、AIを軸に手作業中心のQAプロセスおよび体制を転換し、品質データを経営と開発の意思決定に利用できるようにするQA-AX(Quality Assurance AI Transformation)を掲げている(参考記事:オーティファイ、AIエージェントが開発テストシナリオを生成する「Autify Nexus」をリリース)。
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