[事例ニュース]

オムロンFE、作業現場の保守にAIを適用、点検写真の正誤判定を自動化

判定モデルに松尾研究所のAI技術を利用

2026年3月26日(木)IT Leaders編集部、日川 佳三

オムロンフィールドエンジニアリング(OFE、本社:東京都中央区)は2026年3月26日、作業現場の保守業務である点検写真の判定をAIで自動化する取り組みを発表した。OCRで抽出した設置機器の設定値の正否をマニュアルと照合して判定するシステムを構築し、2025年10月より稼働開始した。判定モデルは松尾研究所のAI技術を利用して構築している。

 オムロンフィールドエンジニアリング(OFE)は、オムロングループの100%子会社で、ATM、駅務機器、FA機器、ヘルスケア機器などの設置、保守、点検を全国約130拠点で展開するエンジニアリング会社である。24時間365日体制で現場の安定稼働を支え、顧客の課題解決に向けたオンサイト・メンテナンスサービスを提供している。

 同社において作業現場の点検写真を確認する作業は重要で、ダブルチェックが必要な工程であるため、これまでは人手に大きく依存してきたという。

 今回、特に属人性が高く負荷が大きかった業務として、設置機器の設定値が正しいかどうかをマニュアルと照合して判定する作業をAIで自動化した。OCR(光学文字認識)による文字抽出と、大規模言語モデル(LLM)による意味理解を組み合わせて実現している(図1)。

図1:設置機器の設定値が正しいかどうかをマニュアルと照合して判定する作業を自動化するAIモデルの概要(出典:オムロンフィールドエンジニアリング)
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 AIが出力した判定結果の妥当性を現場担当者が確認できるように、AIの判断理由を段階的に提示する仕組みも搭載した。

 本稼働前に約4カ月間実施した効果検証では、AIに8332件の点検写真を判定させ、判定精度は89%、処理フローが正常に完了しなかった割合は0.2%だったという。実業務に耐える精度と安定性を備えていることを確認したことから、点検業務を中心に本稼働を開始した。

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