[新製品・サービス]

PwC、生成AIの業務利用が思考力に与える影響を分析するコンサルティング

脳の健康管理アプリ「クイックBHQドック」を活用

2026年4月13日(月)日川 佳三、河原 潤(IT Leaders編集部)

PwCコンサルティングは2026年4月13日、生成AIの業務利用が人間の脳機能に与える影響を分析し、最適な活用環境の構築を支援するコンサルティングサービスの提供を開始した。スマートフォンやPCのカメラを通じて表情を解析し、脳の状態を推定する技術を使う。生成AIへの過依存がもたらす創造性・思考力の低下リスクを可視化・改善する。

 PwCコンサルティングは、生成AIの業務利用が人間の脳機能に与える影響を分析し、最適な活用環境の構築を支援するコンサルティングサービスを提供する。スマートフォンやPCのカメラを通じて表情を解析し、脳の状態を推定する技術を使う。生成AIへの過依存がもたらす創造性・思考力の低下リスクを可視化・改善する。

 「生成AIは業務を効率化する一方、使い方によっては批判的思考や創造的プロセスをAIに依存し過ぎる『認知的オフロード』を招き、思考停止に陥るリスクがある」(PwC)。この問題に関して同社は、京都大学経営管理大学院特定准教授の國分圭介氏との共同研究から以下の知見を得た。

●生成AIを情報収集・整理だけに使う「受動的な利用」は、脳の実行機能を司る領域(Central Executive Network:CEN)の活動を低下させ、創造性を損なうリスクがある。

●生成AIを対等なパートナーとして扱い、新たな知の創出を実感できている場合は、創造性を育む脳領域(Default Mode Network:DMN)が活性化し、脳の健全性を維持できる可能性がある。

 コンサルティングサービスでは、パナソニック ホールディングスと、脳の健康管理指標であるBHQ(Brain Healthcare Quotient)の研究に取り組むBHQ(本社:埼玉県さいたま市)が協働開発したWebアプリケーション「クイックBHQドック」(図1)を利用する。

図1:「クイックBHQドック」の計測イメージ(出典:パナソニック ホールディングス、BHQ)
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 クイックBHQドックは、本人も気づきにくい脳の癖(思考や行動のパターン)を可視化する。このデータにPwCのAI・神経科学領域の知見を組み合わせ、職場における生成AI活用を最適な環境に導くとしている。

 コンサルティングサービスは、現状診断、業務フロー再設計、継続的モニタリングの3フェーズで構成する。

  1. 現状診断:生成AIによって人間が思考停止に陥っていないかを診断する。業務プロセスにおける生成AI活用領域を特定し、企画立案や情報収集の場面で脳が適切に機能しているかを解析する。本人が気づかないうちにAI任せになっている工程を可視化する。
  2. 業務フロー再設計:生成AIとの最適な「距離感」を設計する。脳を活性化する生成AI利用のタイミングと手法を設計し、思考を刺激するプロンプトエンジニアリングを指導する。生成AIを道具からパートナーへと再定義するマインドセット変革を支援する。
  3. 継続的モニタリング:生成AIの利用ログと脳活動データを継続的に蓄積・分析し、業務フローを継続的にブラッシュアップする。生成AIの技術的なアップデートや従業員の習熟度の変化に合わせて改善を続ける。
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