東レ・ファインケミカル(本社:東京都千代田区)は、国内4工場の設備管理システムをノーコード型のクラウドデータベース「JUST.DB」で構築した。千葉、松山、守山、東海の4工場において、約60種類のデータベース、約30万件のレコード、約25GBの添付ファイルを新システムに移行した。生産、品質保証、技術開発の各部門で約300人が利用する。JUST.DBを提供したジャストシステムが2026年5月26日に発表した。
東レ・ファインケミカルは東レの子会社で、ジメチルスルホキシド(DMSO)やポリサルファイドポリマーなど、医薬品や半導体向けの素材を製造している。同社は従来、設備管理や予算管理をExcelで実施していたが、マクロの多用によるメンテナンス負担や同時アクセスの不可、ノウハウの属人化が課題だった。
2018年にオンプレミス型のデータベース基盤「UnitBase」を導入して属人化リスクを減らしたが、利用範囲が広がったことでデータの可視化や画面の使い勝手に限界が生じていた。2023年ごろに東レグループが工場サーバーのクラウド化方針を示したことを契機に移行先を選定し、JUST.DBを採用した。
2024年12月に移行の検討を始め、2025年12月までに約60種類のデータベース、約30万件のレコード、約25GBの添付ファイルの移行をほぼ完了した。移行作業はシステム部門ではなく現場の担当者が主導し、約1カ月で終えた。現在は、千葉、松山、守山、東海の4工場において、生産、品質保証、技術開発の各部門など約300人が利用している。
機能面では、全文検索機能を追加した。添付ファイルの内容まで検索できるようになり、情報の取りこぼし防止とナレッジ活用の促進に貢献している。在庫管理の方法も変わった。従来は四半期ごとにExcelで棚卸しを行っていたが、在庫情報をモバイル端末からリアルタイムで入力・確認できるようになった。
現在は、タブレットを使った予備品の管理にも着手している。今後はグループ会社や取引先との情報共有を、紙からデータの受け渡しへと置き換え、プロジェクト全体のコスト削減につなげる方針である。
- 業務システム 2027年4月強制適用へ待ったなし、施行迫る「新リース会計基準」対応の勘所【IT Leaders特別編集版】
- 生成AI/AIエージェント 成否のカギは「データ基盤」に─生成AI時代のデータマネジメント【IT Leaders特別編集号】
- フィジカルAI AI/ロボット─Society 5.0に向けた社会実装が広がる【DIGITAL X/IT Leaders特別編集号】
- メールセキュリティ 導入のみならず運用時の“ポリシー上げ”が肝心[DMARC導入&運用の極意]【IT Leaders特別編集号】
- ゼロトラスト戦略 ランサムウェア、AI詐欺…最新脅威に抗するデジタル免疫力を![前提のゼロトラスト、不断のサイバーハイジーン]【IT Leaders特別編集号】
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
AIの真価は「今この瞬間」の感知にある。「Data Streaming Platform」で実現する「AI Ready Data」を解説
-
-
-
-
VDIの導入コストを抑制! コストコンシャスなエンタープライズクラスの仮想デスクトップ「Parallels RAS」とは
-
AI時代の“基幹インフラ”へ──NEC・NOT A HOTEL・DeNAが語るZoomを核にしたコミュニケーション変革とAI活用法
-
加速するZoomの進化、エージェント型AIでコミュニケーションの全領域を変革─「Zoom主催リアルイベント Zoomtopia On the Road Japan」レポート
-
14年ぶりに到来したチャンスをどう活かす?企業価値向上とセキュリティ強化・運用効率化をもたらす自社だけの“ドメイン”とは
-
-
-
-
生成AIからAgentic AIへ―HCLSoftware CRO Rajiv Shesh氏に聞く、企業価値創造の課題に応える「X-D-Oフレームワーク」
-
-
-
「プラグアンドゲイン・アプローチ」がプロセス変革のゲームチェンジャー。業務プロセスの持続的な改善を後押しする「SAP Signavio」
-
BPMとプロセスマイニングで継続的なプロセス改善を行う仕組みを構築、NTTデータ イントラマートがすすめる変革のアプローチ
-



