[事例ニュース]
山口赤十字病院、コンテナ型データセンターに移行、20ラックを8ラックへ集約
2026年6月25日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)
山口赤十字病院(所在地:山口県山口市)は、2024年4月の新病棟開設に合わせ、旧病棟に分散していたサーバー室を敷地内に新設したコンテナ型データセンターに移行した。20ラックのシステムを8ラックへと集約した。電源設備やラックインフラを提供したシュナイダーエレクトリックが2026年6月25日に発表した。
山口赤十字病院は、山口県央部の基幹病院として救急医療を含む急性期医療を担う、病床数327床の地域医療支援病院である。年間6000件超の救急患者を受け入れ、全身麻酔手術を年2000件以上実施している。
旧病棟の解体にともない、旧病棟にあった2部屋のサーバールームを移転・統合した。当初は既存棟をサーバールームのために改修して使う予定だったが、既存棟を改修すると新病棟を含めた全体の建築スケジュールが遅れることが分かった。
写真1:山口赤十字病院が新設したコンテナ型データセンターの外観(出典:シュナイダーエレクトリック)拡大画像表示
しかし、新病棟内にサーバー室を設ける空間はなかった。外部データセンターへの移行も、リスクが高いと判断した。これを受けて、敷地内にコンテナ型データセンターを新設した(写真1)。事務部医療情報課長の末永利一郎氏は「コンテナ型なら、建物をゼロから設計して建てるよりも早く、かつ低コストで済む」と振り返る。
ただし、20ラック規模のシステムをコンテナという限られた空間に収めるにあたって、高密度化が課題となった。これに対しては、無停電電源装置(UPS)と電源分配ユニット(PDU)を省スペース化することで対処し、2部屋分の20ラック相当を8ラックへと集約した(写真2)。
写真2:コンテナ型データセンターに導入した集約型UPSとITラック群の外観(出典:シュナイダーエレクトリック)拡大画像表示
UPSには、複数のサーバーへの電力供給を1台で担う集約型の機種を採用した。75kWという電源容量の割にコンパクトなことが特徴である。リチウムイオンバッテリー(LIB)を採用しているため、鉛蓄電池では5年程度で必要なバッテリ交換が約15年間不要である。一方、PDUはラック内の側面スペースに収め、ラックユニットを消費しない構成とした。
UPSと空調の効率を高めることで、PUEは1.2台を達成している。
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