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丸勢運輸、紙と表計算ソフトで処理していた給与・歩合の計算をシステム化、月140時間削減

2026年10月26日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

丸勢運輸(本社:福岡県北九州市)は2025年10月、それまで紙と表計算ソフトウェアを使っていたバックオフィス業務をノーコード開発ツール「kintone」でシステム化した。社内に分散していた勤怠・給与データと計算をkintoneに集約することで、給与計算作業を月140時間削減した。また、これまで丸2日かかっていた歩合計算作業を確認を含めて10分程度に短縮した。kintoneを提供したサイボウズが2026年10月16日に発表した。

 丸勢運輸は、福岡県北九州市を拠点に、チャーター便による幹線輸送・地場輸送を手がける運送会社である。同社ではこれまで、事務職員の勤怠を紙のタイムシートで管理しており、総務担当者が転記・確認していた。

 また、雇用形態や職種によって異なる計算式が複数の表計算ソフトウェアに分散していたほか、ドライバーの歩合計算も表計算ソフトウェアで処理していた。給与・歩合の計算方法はマニュアル化しておらず、内容は担当者の頭の中にしかなかった。

 総務部門の中核担当者が休職したことを機に、ノーコード開発ツール「kintone」を導入した。まずは投資対効果の高い事務所の業務に絞り、紙と表計算ソフトウェアに分散していた勤怠・給与業務データをkintoneに集約した(図1)。

図1:丸勢運輸が勤怠管理と給与計算をkintoneでシステム化した効果(出典:サイボウズ)
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 紙を使っていた事務職員のタイムシートを廃止し、本人が直接kintone上で打刻する運用に変えた。ドライバーについては、車両の運行状況を記録するデジタルタコグラフが出力する拘束時間データをkintoneに取り込み、有給取得や連勤管理などの情報を補う出勤簿機能と組み合わせ、日々のデータをkintone上に集約する業務フローを構築した(図2)。

図2:丸勢運輸がkintoneでシステム化した給与関連業務の内容(出典:サイボウズ)
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 集約したデータをもとに給与を自動算出する仕組みも構築した。事務職員とドライバーで異なる計算ロジックが複数の表計算ソフトウェアに分散していた状況を解消するため、給与集計の計算フィールドに雇用形態・職種ごとの計算ロジックを集約した。

 こうした一連の取り組みにより、給与計算作業を月140時間削減した。また、運行データを取り込んでボタン1つで歩合給を自動計算する仕組みも構築し、毎月丸2日かかっていた集計作業を確認を含めて10分程度に短縮した。担当者の頭の中にあった計算ロジックをシステム化したことで属人化も解消した。

 今後は、事故報告や燃費管理などの機能も開発する計画である。

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