マイクロソフトは10月14日、パートナー企業各社と協力してサーバー仮想化ソリューションの提供を開始した。また、仮想化戦略「Microsof 360 Virtualization」の展開により、企業情報システムにおける仮想化を支援する。
マイクロソフトは、サーバー仮想化製品「Windows Server 2008 Hyper-V」および統合的な仮想化環境管理ソリューション「Microsoft System Center Virtual Machine Manager 2008」をベースとした仮想化ソリューションの提供を開始した。同時に仮想化戦略「Microsoft 360 Virtualization」を展開し、企業情報システムにおける仮想化ニーズに対応する。またその戦略の一環として、仮想化ソリューション導入支援の強化、仮想化の普及に向けての活動・情報提供など、一般普及の加速を目指す。
仮想化推進の提供内容は主に次の3つの方向に展開する。
パートナー企業各社と連携
導入企業のニーズに合わせ、サーバーからデスクトップ、アプリケーション、プレゼンテーションに至るレイヤー別の仮想化ソリューションを提供。既存資産の活用が可能で、低コストかつ簡便、そして高い信頼性を提供する。
対応ハードウェア数は180機種以上。対応ハードウェアパートナーは、デル、東芝、日本電気、日本アイ・ビー・エム、日本ヒューレット・パッカード、日本ユニシス、日立製作所、富士通、三菱電機インフォメーションテクノロジーの9社、対応SIサービス提供企業は19社である。
仮想化ソリューション導入支援の強化
10月15日より、マイクロソフトの認定資格プログラムを順次開始する。仮想化ソリューション対応ITエンジニアやセールスエンジニア育成の充実を目的とした「マイクロソフト認定テクノロジ スペシャリスト(MCTS)」および「マイクロソフト認定アソシエイト(MCA)」における関連コースを追加。また、Hyper-Vに対応したセールスエンジニア向けのコースとしてマイクロソフト認定資格「Microsoft Hyper-V導入アドバイザー」を追加する。
さらにマイクロソフトコンサルティングサービスは、11月4日より新「サーバー仮想化導入支援サービス」の提供を開始する。本サービスは、現在利用中の物理インフラストラクチャの検証および、削減可能なコストの算出に加えて、仮想基盤の統合に伴う設計、展開、移行および運用など、企業における導入作業を支援する。
仮想化の普及に向けての活動、情報提供
仮想化ソリューションの普及を目的とした「マイクロソフト 仮想化全国セミナー」を11月初旬より全国13カ所で開催する予定。
なお、同社Webサイトにおいて、サーバー仮想化技術の評価を目的とする「Microsoft Hyper-V Server 2008」の無償ダウンロードを提供している。
マイクロソフト
http://www.microsoft.com/japan/
マイクロソフト「Virtualization」サイト
http://www.microsoft.com/japan/Virtualization/