企業内には様々なシステムが分散している。それぞれを密接に結び付け、真価を発揮させるにはマスターデータの統合が不可欠となるが、その作業には多大な手間がかかる。インフォテリア(現社名:アステリア)が2009年1月20日に販売を開始した「ASTERIA MDM One MI」は、こうした問題に応えるものだ。「今、ユーザーの関心は、アプリケーション統合からマスターデータ統合へと向かっている」(インフォテリアの平野 洋一郎社長)。
インフォテリア(現社名:アステリア)の「MDM One MI」は、複数のシステムに分散しているマスターデータを一元管理するソフトウェア。同社のマスターデータ管理製品群「ASTERIA MDM One」の1製品として販売する。システムごとに個別に行う必要があったマスターデータの入力や修正、消去といった作業を、一括して行える。マスターデータ変更の承認ワークフロー機能も搭載し、マスターデータを効率的に管理できるよう配慮した。マスターデータ統合には、同製品群の1つであるマスターデータハブ「ASTERIA MDM One MH」が別途必要になる。
MDM Oneは「データハブ型」というアプローチを採る。これは、ハブを介して複数システムのマスターデータを連携させるものだ。「既存システムに大きな影響を与えないため、システムを停止することなく統合できる」(インフォテリア執行役員エンタープライズ事業部長の油野 達也氏)という理由で採用した。
中小の企業など、「コスト的な理由からマスターデータを統合できていない企業」(油野氏)に対して低価格とマスターデータ統合によるコスト削減効果を訴求し、MDM One製品群合わせて3年間で6億円の売り上げを目指す。
MDM One MIの価格は、10ユーザーで300万円から。年間保守費用はライセンス料の15%。