[事例ニュース]

理化学研究所がITサーチソリューション「Splunk」を試行導入

2009年3月16日(月)IT Leaders編集部

NTTデータは2009年3月13日、同年1月7日から国内販売を開始している米SplunkのITサーチソリューション「Splunk(スプランク)」を、3月中旬より理化学研究所に試行導入すると発表した。Splunkは、あらゆるITテキストの自動抽出、イベント間の自動関連付けを実現するITサーチ・ソリューションである。

 「Splunk」は、システムが出力するログやエラーメッセージなどあらゆる種類のデータを取り込み、さまざまな検索や分析にかかる稼働を大幅に軽減する。独自の技術により従来のログ管理ツールに比べ、非常に柔軟な検索条件でデータを検索し、複数システムのデータを横断的に管理、また豊富なレポーティング機能の活用により簡易なレポート作成を可能にする。

 理化学研究所は、国内唯一の自然科学の総合研究所として、物理学、工学、化学、生物学、医科学などに及ぶ広い分野での研究を行い、国内7拠点、海外3拠点、総勢3,000人を超える大規模な研究所である。したがって、ネットワークサーバーログをはじめとして、同所が扱うログは膨大な量にのぼる。そして今回のSplunk導入は、同研究所内にスーパーコンピューターや共同利用計算機などの計算機サービスと、各研究室間および外部とのネットワークのサービスを提供している同所の情報基盤センターに試験的に導入するというものである。

 Splunkの導入により、以下のような作業軽減が期待される。

  • 理化学研究所の既存システムに手を加えることなく、ログ収集、検索、アーカイブ機能を付加でき、従来の製品に比べ安価にログ管理機能を使用できる。
  • 同所の複数の機器やアプリケーションから収集されたログを、1つの画面上で横断的に検索し、その結果に基づいてレポートを作成できるため、複雑なデータ監査や障害原因の分析に迅速に対応できる。

 今回、まずは理化学研究所のネットワークサーバーログの管理・整備に対して適用し、さらに、将来的にはネットワーク機器のログ等も含めた全体のシステムログに対して分析・活用を行う基盤を構築することを見据え、同研究所とNTTデータが共同で検討を進めていくという。

 NTTデータは、情報基盤センターとの共同検討を皮切りに、Splunkの適用事例の拡充に努め、同製品を国内市場に展開していく。また、2009年度から今後2年間で、国内のログ管理ソリューション市場の10%の獲得を目指す。また今後も、米Splunk社と共同で、次世代の検索ソリューションの開発を推進していく予定だ。

NTTデータ
http://www.nttdata.co.jp/index.html

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