ソフトバンク・テクノロジーは2009年4月24日、法人向け携帯アプリケーション群「みんなの業務アプリ」シリーズを5月1日より販売開始することを発表した。
同社によれば、これまでの法人向け携帯業務アプリケーションの多くはPCベースのシステムからの転用であることが多く、「携帯電話の業務活用」という面では高機能でも複雑な操作が必要であったり、価格面で費用対効果が十分ではないなどの理由で、企業内での携帯電話の業務利用が進んでいない現状があったという。
同シリーズでは、そうした課題を解決するため、小さな業務処理を単独のアプリケーションとして提供し、必要に応じて複数のアプリケーションを組み合わせることによって、多様な顧客のニーズに対応できる構造となっている。発表による「みんなの業務アプリ」シリーズの利点は以下のとおり。
- 最小限の初期投資と早期運用開始:管理サーバー、管理画面はユーザー向けアプリケーションと共にASPサービスとして提供されるため、顧客の初期投資は最小限となり、かつ早期に運用を開始することができる。
- 操作性と価格:アプリケーションの機能範囲を小さくしたことで、操作しやすく、かつ、低価格での利用が可能となっている。
- ユーザー情報の一元管理:すべてのアプリケーションのユーザー情報は一元管理されるため、複数のアプリケーションを手軽に利用することができる。
- セキュリティを標準装備:全シリーズ共通で、ユーザID/パスワードと携帯電話の固有番号による認証・アクセス制限が標準装備されている。
今回、同シリーズの第一弾として「みんなの掲示板」、「みんなの打刻」の2つのアプリケーションの提供が開始される。各サービスの概要は以下のとおり。
■みんなの掲示板
- 携帯での業務連絡や、グループ内情報の共有を手軽に、かつセキュアに実現可能
- 重要な連絡は長期間掲示し、周知を図ることができる
- グループ単位の閲覧権限を掲示板単位に設定可能
- PCならびに携帯電話からの記事参照/投稿が可能
- 返信機能の可否を設定できる
- 法人内でパソコンを持たない職員向けの情報共有や、各種団体でグループを限定した情報共有が可能となる
- 価格は、100ユーザーで利用の場合、月額費用3万円~(別途、シリーズ共通の初期費用10万円が必要)
■みんなの打刻
- 外回りの営業やフィールドエンジニアなど、外出先での仕事が主となる勤務者向けに、手軽な操作で勤怠入力や仕事状況のリアルタイム報告を携帯電話だけで行える
- 打刻の操作時に位置情報をあわせて取得、送信することも可能
- 上長による承認処理
- 勤怠情報はCSV形式でエクスポート可能
- 会社に戻っての勤怠入力や、紙での勤怠報告の手間がなくなるため、残業コストの削減や顧客先での活動時間の最大化が可能
- 価格は、100ユーザーで利用の場合、月額費用5万円~(別途、シリーズ共通の初期費用10万円が必要)
複数のアプリケーションを利用する場合は、同社で提供中の待ち受け画面カスタマイズ・サービス「Bizフェイス」を併用することにより、専用の操作環境を活用できる。
販売開始時点における同サービスの対応機種は、ソフトバンクモバイルの27機種で、順次、他のキャリアを含めた機種への追加対応を進めていく。同社では、初年度シリーズ全体で、30,000IDの販売を目標としている。
今後は全業種を対象として、日常業務で必要となる各種サービスを提供していく予定。提供予定のアプリケーションは以下のとおり。
- 「みんなの日報」:簡易SFA。顧客への訪問状況や必要なアクションをチーム内で共有。
- 「みんなの電話帳」:Web電話帳。最新の電話連絡先リストをサーバーよりセキュアに配信。
- 「みんなの予定表」:共有予定表。チームや各ユーザーのスケジュールをセキュアに共有。
その他10種類以上のアプリケーションを近日中に公開予定とのこと。
「みんなの業務アプリ・シリーズ」の詳細
http://www.softbanktech.co.jp/release/2009/0424.html
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