[新製品・サービス]
電話やメール、電子会議などを集中管理する「Microsoft Office Communications Server 2007 R2日本語版」
2009年6月4日(木)IT Leaders編集部
マイクロソフトは2009年4月20日、ユニファイド・コミュニケーション用ソフトの新版「Microsoft Office Communications Server 2007 R2日本語版(OCS R2)」を発表した。IP電話、電子メール、インスタントメッセージ、ボイスメール、Web会議などの機能を単一プラットフォーム上で提供。企業はコミュニケーションの効率化と、出張費や通信コストの削減を図れる。
新規追加の注目機能
OCS R2は、2007年11月に市場投入したOffice Communications Server 2007を、音声コミュニケーション機能を中心に機能強化を図った製品。
目新しい機能としては、他のユーザーのプレゼンス(在席状況)を確認しながら、最も適した連絡手段や対応方法を判断できるようにしたことがある。具体的には、「アテンダント コンソール」(図1)という管理画面を提供。例えば、社外からの電話を受けた際に、該当者の在席状況を確認して転送したり、該当者の委任を受けて代行通話したりといったことが席にいながら効率的にできる。電話転送の場合は、電話保留中のアイコンを、転送先ユーザーのアイコンにドラッグ&ドロップすればよい。個室&ダイレクトインが主体の米国スタイルに固執せず、日本の大部屋オフィスの企業文化にも馴染むようにした。
どこでも会議を可能に
社内外のメンバーによる会議を支援する機能も備えた。自宅や外出先のユーザーがWeb会議や電話会議に随時参加できる「ダイヤルイン会議」機能を用意。参加ユーザー宛てに会議用のIDやパスワードを電子メールで送信し、Webブラウザからアクセスして会議に参加する。専門業者のWeb会議サービスに別途契約する必要はないのでコストを抑えられる。
表計算ソフトで作成した実績表や動画/写真ファイルなどを会議参加者が共有できるほか、会議の記録としてwmv形式ファイルで録画・録音できる。「Outlook 2007」との連携も強化。会議の開催通知や、会話履歴の自動保存が普段使い慣れたOutlookでできる。
モバイル端末への対応でも新機能を打ち出した。Windows Mobile端末を利用して、外出先からプレゼンスの確認やインスタントメッセージによる会話を可能としたほか、会社で使用しているのと同じ電話番号で受発信できる「ワンナンバー」機能を備えた。
Microsoft Visual Studioなどの開発ツールを利用したアプリケーション連携や、AJAXベースのソフト開発キット(SDK)を使用した業務システムへのコミュニケーション機能の組み込みを可能にする。
製品の価格
価格はオープンプライス。参考価格は、100人規模で200万〜300万円(ソフト・ライセンスのみ)。