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アイ・ティ・フロンティア、肥大化するファイルストレージを効率化するソリューションを提供

2010年1月7日(木)IT Leaders編集部

アイ・ティ・フロンティア(2014年設立の日本タタ・コンサルタンシー・サービシズに統合)は2009年12月8日、ストレージ(NAS)の効率的な運用を支援するサービス「ファイルストレージ最適化ソリューション」を発表した。企業が保有するファイルは増え続ける一方で、管理の煩雑化やディスク増設によるコスト増などが問題となっている。こうした課題に対し、無駄のないストレージ活用を提案し、適切なデータマネジメント環境の構築をサポートする。

 ファイルストレージ最適化ソリューションは5つのプロセスで構成する。

 まず顧客のストレージ環境を把握する「ヒアリング」を実施し、課題を洗い出す。次に、ストレージの使用状況を可視化する「調査・分析」を行う。F5ネットワークスのストレージ分析ソフト「Data Manager」を利用し、ファイルの利用頻度やディスク容量の減り具合いなどを分析する。より詳細な状態を知りたい場合は、デジベリーのストレージ管理ソフト「FileCensus」を用いる(別途料金が必要)。長期間利用していない削除候補となるファイルを抽出したり、ユーザー別、部門別でのファイル利用状況を把握したりできる。こうした現状把握を経て、「計画・設計」では理想的なストレージの配置例をプランニングし、設計書を作成する。

 「構築」は設計書に基づき、適切なストレージ環境を構築する。具体的にはF5ネットワークのストレージ仮想化アプライアンス「ARX」を導入する(顧客の要望により、他の製品を利用することも可能)。ARXにより、管理対象となるストレージを仮想的に統合。顧客ごとのポリシーを設定し、適切なストレージ管理、運用ができるようにする。最後のプロセスとなる「移行」で、設定したポリシーを満たせるかどうかのテストを実施し、問題なければデータを移行して運用開始となる。

 本サービスを利用することで、ファイルの利用頻度、重要度に応じて、適切なストレージへファイルを保存できるようになる。例えば、長期間利用していないファイルは低速で安価はストレージへ、頻繁に利用するファイルは高速な読み書きが可能なストレージに保存可能。効率的なストレージの活用により、無駄な投資を抑制できるほか、自動でファイルを再配置するため、ファイル管理の運用負荷を軽減できる。

 FileCensusを用いることで重複ファイルの削除も可能。ファイル名、ファイルサイズ、アクセス日などが同じものを削除して、ディスクの容量節約につなげる。「通常、全ファイルの1~2割は重複ファイルとして削除できる。自社で試した場合は1割のファイルが重複していた」(ITマネジメント 担当役員付 貞森渉氏)という。削除したファイルを保管していた場所にはショートカットを作成。ファイル本体がなくなっていたとしても、ファイルを検索することなく容易にアクセスできるよう配慮した。

 運用支援サービスもオプションで提供する。ARXの管理ツールを遠隔からリモート操作するなどしてストレージの状態を監視する。ストレージをアイ・ティ・フロンティアのデータセンターに預けて運用、管理をアウトソースすることも可能だ。

 価格は470万円から。取り扱うファイル数や利用用途などにより価格は異なる。

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TCS / ファイルサーバー / 文書管理 / NAS

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