マイクロソフトは2009年12月4日、「若者の就労・雇用」という課題に対する施策として、「ITを活用した若者就労支援プログラム」を2010年1月より開始すると発表した。若者の職業的自立を支援する政府の事業で地域のNPO等によって運営される「地域若者サポートステーション」と連携し、2010年1月から2011年12月末まで2年間実施する。
同プログラムは、就労に役立つITスキルの習得に加え、スキル習得によって若者たちの自信を醸成し、就労に導くことを目的とするもので、全国に設置されている「地域若者サポートステーション」のうち、マイクロソフトの支援する拠点(2年間で25カ所を予定)において、ITの活用による支援を加速化するとのこと。
同社は、同プログラムの運用資金の提供、Microsoft Windows 7などの最新ソフトウェアの提供、最新技術の紹介や活用のアドバイス、専属の担当者によるプログラムマネジメントを行う。
また、「地域若者サポートステーション」を受託するNPOとの連携により、NPOのスタッフをITスキル講習の講師として養成し、無業の状態にある若者を対象に、就労に役立つ最新のITスキルを習得するための講座を提供。さらに、ポータルサイトを2010年4月(予定)に開設し、若者が「誰でも、いつでも、どこでも」、同プログラムのITスキル講習のコンテンツにオンラインでアクセスし、ITスキル習得ができるようにする。同プログラムのコンテンツは広く一般に公開し、「地域若者サポートステーション」以外の若者就労支援機関でもコンテンツを活用して、ITスキル講習を組み入れた就労支援を実施できるようにする。
なお、1年目は首都圏5カ所で実施し、2年目には公募により20カ所(合計25カ所)で全国展開する。1年目の支援機関は、以下のとおり。
- たちかわ若者サポートステーション(NPO法人「育て上げ」ネット)
- みたか地域若者サポートステーション(NPO法人 文化学習協同ネットワーク)
- あだち若者サポートステーション(NPO法人 青少年自立援助センター)
- よこはま若者サポートステーション(NPO法人 ユースポート横濱)
- かわぐち若者サポートステーション(NPO法人「育て上げ」ネット)
ITスキル講習では、就労に役立つ実践的ITスキルを段階的に習得できるよう、以下の3つのステップを提供する。
- 講習1:Word / Excel / PowerPointを活用した文章作成
- 講習2:Accessを活用したデータ管理
- 講習3:Webサイト構築
就労支援の内容としては、キャリアカウンセリング講座、コミュニケーション講座、個別相談、テーマ別ワークショップ、職場体験などが予定されている。同社では、同プログラムの目標を以下のように計画している。
- 支援対象の「地域若者サポートステーション」25カ所におけるITスキル講習の受講者の30%が受講後6カ月の時点で、就労もしくは職業訓練校等に移行すること
- 2年間で、ITスキル講習受講を6,000人、ポータルサイトを通じたコンテンツを7万5,000人に提供
「地域若者サポートステーション」
http://www.jiritsu-center.jp/
マイクロソフト
http://www.microsoft.com/japan/
マイクロソフトコーポレーション
http://www.microsoft.com/