スケジューラや施設予約など、基本的な機能は一通り網羅した感のあるグループウェア。使い勝手を磨く一方で、ブログやSNSなどの機能を追加し新たな可能性を模索する動きが出てきた。本パートでは、ソーシャル機能と連携するグループウェアをまとめた。
スケジューラやアドレス帳などの基本機能を備えたグループウェアは、市場に数多く投入されている。インターネット上を検索してみるだけで、70近くのソフトウェア/サービスが確認できた。その多くはクライアントPCに特別なソフトウェアを必要としないWebベースである。
本稿では「気構えない情報共有」の観点から、ブログやSNS、Wikiといったソーシャル系技術に着目し、それら機能を備える主要なグループウェアを一覧にまとめた(表5-1、5-2)。
ソーシャル系の機能については、標準ではなくオプションとして提供するベンダーがまだ主流だ。例えば、日立製作所は自社のソーシャルツール「InWeave」と、富士通はマイクロソフトの「Office SharePoint Server」との連携を選択できるようにしている。
グループウェアの延長線上ではなく、社内SNSや社内ブログなど、最初からソーシャル系の機能に的を絞ったサービスも登場している(表5-3)。もっとも、これらのサービスも単一機能では業務に馴染みにくいとの判断から、スケジューラなどの簡易的なグループウェア機能を備える動きが活発になってきている。
そのほかTwitterのようなマイクロブログや、ソーシャルブックマーク、動画共有などに注目するベンダーもあり、グループウェアの機能は今後もますます拡充しそうだ。