[ユーザー事例]

arrowhead─処理速度や拡張性を高めた東証の新株式売買システム

2010年2月10日(水)IT Leaders編集部

東京証券取引所は2010年1月4日、新株式売買システム「arrowhead(アローヘッド)」を稼働させた。直接の開発費130億円、稼働後5年間の費用を含めると300億円に達する大規模システムだ。そのスペックはどんなものか。

東証の新システム「arrowhead」の特徴

 東証は「高速性」「信頼性」「拡張性」「透明性」の4つをコンセプトに掲げて、arrowheadを開発した。受託したのは富士通で、着手は2006年である。上記のうち高速性については、注文応答時間を従来の数秒から5ミリ秒(1ミリ秒は1秒の1000分の1)へ短縮。加えて、株価や気配情報の配信に要する時間を3ミリ秒にした。

 信頼性に関しては、約定や注文板などの取引情報を処理するサーバーを3重化して耐障害性を高めた。バックアップセンターを構築し、広域災害時に24時間以内でシステム復旧が可能なディザスタリカバリ対策も施している。

 3番目の拡張性では、平時の安定稼働を維持しながら、必要に応じて比較的短期間で処理能力を追加できるようにした。具体的には、処理のピーク値に対して2倍の処理能力を常に持たせておき、取引量の急増などにより強化が必要な場合は、1週間程度で処理能力を増やせる。

 全銘柄を対象にすべての注文情報や気配情報を配信できるようにして、4つ目の透明性の向上も図った。

●Next:arrowheadのシステム基盤を富士通が提供

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