野村総合研究所(NRI)は2010年3月26日、金融機関を対象とした共同運用型(ASP型)インターネットバンキングサービスの提供を、2011年度より順次開始すると発表した。フルバンキング機能に加え、ナビゲーション/セールス支援機能などを提供する。
発表によれば、インターネットバンキングはすでに多くの金融機関で提供されているものの、利用率がなかなか上がらない、費用対効果の面でサービスの改善や追加の判断が難しい、といった課題を抱えている。今後、インターネットバンキングの利用を促進し、収益化を図っていくためには、利便性に加え、利用者の多様な金融ニーズに応えるナビゲーション/セールスチャネルへの転換が必要とのこと。
同社は、これまでインターネットバンキングシステムの構築支援で培ったノウハウに基づき、2011年度よりインターネットバンキングサービスを提供する。概要は以下のとおり。
1. フルバンキング機能
- 振込・振替、定期預金、外貨預金、投資信託、国債、ローンなどに対応したフルバンキング機能を搭載
- PC、携帯電話から利用でき、個人顧客および法人顧客向けに対応
- 画面は、利用者から見てバンキング機能全体としての統一感があり、使い勝手のよい設計にする
2. 運用環境
- 運用は、NRIのデータセンターで安定的に行う
- 運用管理に関するシステム機器、運用オペレータ、テスト環境を共同利用することで、コスト低減を可能にする
3. ナビゲーション/セールス支援機能
- 利用者に対し、視覚的にわかりやすい金融情報を提供
- ログイン情報から把握した利用者の属性に応じ、商品やキャンペーンのバナー広告を表示するなどのマーケティング機能や、商品紹介等のページから取り引き画面へとスムーズに遷移する機能も搭載
なお、オプションとして、インターネットバンキングの利便性を向上させる同社の以下のような各種サービスも提供する。
- アグリゲーションサービス「InterCollage」(インターコラージュ):提携証券会社等、他の金融機関の口座情報をインターネットバンキングのウェブ画面上で一覧表示する。
- 電子信書交付サービス「POSTUB」(ポスタブ):投資信託の取引報告書等の帳票をはじめ、定期預金満期案内、住宅ローン返済予定表などの電子交付。
- 高度認証ASPサービス「SecuSURF」(セキュサーフ):携帯電話によるワンタイムパスワードの発行・認証、リスクベース認証を行う。ハードウェアトークンにも対応可能。
- ホームページも含めたウェブコンサルティング:金融機関のホームページとインターネットバンキング画面のユーザビリティを統合的に評価・分析し、利用者の使い勝手を向上させるための設計支援を行う。
野村総合研究所(NRI)
http://www.nri.co.jp/
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