米Emulexは2010年4月1日、都内で説明会を開き、2009年10月に現行製品の提供を開始したSAN/LAN兼用のFCoE/10GbEカード製品について解説した。サーバー機のCPU負荷を低減するTCPオフロード機能によって、より多くの仮想サーバーを運用できるほか、専用の運用管理ソフトによって運用負荷を低減できるとしている。
カードの名称は「OneConnect OCe10102-F」。同一ハードウエアのカードを、初期ファームウエアの違いによって、NIC用(汎用データ通信用)、FCoE用、iSCSI用の3種類の製品として用意している(ファームの書き換えも可能)。供給経路は、米Hewlett-Packardや米IBMなどサーバー・ベンダーへのOEM供給が全体の16%で、残りが販売チャネル経由である。
現行カードの特徴は、大きく3つある。1つは、TCPオフロード機能などを実装し、ネットワーク処理にかかるサーバー機のCPU負荷を低減できるようにしたこと。1つは、FCoEデータ暗号化やトラフィック/コリジョン監視、FCoE/NIC統合管理などを可能にする運用管理ソフト群「OneCommand」を用意したこと。1つは、FCoE処理用やNIC処理用など用途によって異なっていた半導体チップを統合化したこと。
他社と比べた同社の特徴を、コーポレート・マーケティング担当VPのShaun Walsh氏は、「FCoE用途とNIC用途/iSCSI用途のいずれにも注力していること」と説明。他社の場合、ストレージ関連ベンダーのカードはWake on LANなどNIC用の機能が欠けており、NIC関連ベンダーのカードは、FCoEやiSCSIを効率よく使うためのオフロード機能が欠けているという。
なお、FCoE(Fibre Channel over Ethernet)とは、FC(Fibre Channel)プロトコルをイーサネット・フレームでカプセル化したプロトコル。FCスイッチやFC接続用HBA(ホスト・バス・アダプタ)を必要とせずに、イーサネットのインフラだけでFC-SANを実現できる。前提として、10GbE(10Gビット・イーサネット)を拡張したイーサネット(IEEE DCB)製品が必要になる。
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