マイクロフォーカスは2010年7月29日、負荷テストツールの新版「SilkPerformer 2010」を出荷した。新版では、Ajaxの負荷テストなどのために、実際のWebブラウザであるInternet Explorerを使って負荷を生成できるようにした。また、クラウド・サービスであるAmazon EC2からオンデマンドで負荷をかけられるようにした。価格は、50仮想ユーザーで312万円(税別)から。
マイクロフォーカスの「SilkPerformer」は、負荷テストツールである。クライアント操作を記録・編集したスクリプトを仮想ユーザーエージェントに実行させることで、実際に人間が操作することなく、サーバーに対してアクセス負荷を発生させる。仮想ユーザー数を段階的に増やしながらレスポンスやサーバー性能を監視することで、システム性能のボトルネックを把握し、サイジング(容量設計)やチューニングに役立てることができる。
実ブラウザ(IE)を使ってAjax/Flexの負荷をテスト
今回の新版では、実際のWebブラウザであるInternet Explorerを用いてテストを実施できるようにした。これにより、ブラウザ内蔵のAjaxエンジンを用いることで、Ajaxの負荷テストが可能になった。
新版ではまた、パブリック・クラウドであるAmazon EC2を利用して仮想エージェント機能をオンデマンドで提供するサービス「SilkPerformer CloudBurst」を用意した。仮想ユーザーを一時的に増やしたい場合などに利用できる。
SilkPerformer CloudBurstは別途オプションとして提供する。価格は、1~9999仮想ユーザーの場合で1仮想ユーザーあたり1日130円(税別)など。
負荷テスト時に組み合わせて使う、Javaと.NETのボトルネック分析ツール「SilkPerformer Diagnostics」(米dynaTrace softwareが開発)も、オプションで用意した。マウス操作によるドリルダウンによって、処理に時間がかかっているクラスやメソッド、SQL文を特定できるようになる。
SilkPerformer Diagnosticsの価格は、280万8000円(税別)から。
テスト対象システムに応じてWeb用、DB用、ERP用を用意
SilkPerformerの製品構成は、負荷テストの対象システム(アプリケーション・プロトコル)に応じて、下位から上位まで3種類を用意した。
(1)「Web」(50仮想ユーザーで税別312万円)は、Webアクセスとして一般的な、HTTP/HTTPS、SOAP、Adobe Flex/AMF、各種ストリーミング(Microsoft、Real Networks)を中核に、汎用のTCP/IP通信全般を扱える。
(2)「Standard」(50仮想ユーザーで税別390万円)は、これらWebアクセスに加えて、SQLを用いたデータベース・アクセス、Javaや.NETの分散システムにおける通信(RMIやCORBA IIOP、DCOM)などを扱える。
(3)「Premium」(50仮想ユーザーで税別468万円)は、これらに加えて、SAPやOracleなど各種ERP(統合業務ソフト)製品、画面情報端末(Citrix XenAppのICAなど)、IBMメインフレーム向けCUI端末、TPモニターなどを扱える。
SilkPerformerの稼働OSは、Windows XP/Vista/7、Windows Server 2003/2008。
なお、SilkPerformerは、英Micro Focus Internationalが2009年に買収した米Borland Softwareの、さらにさかのぼれば、米Borland Softwareが2006年に買収した米Segue Softwareの製品ラインである。