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サーバーとデスクトップの仮想化を単一基盤で実現「Red Hat Enterprise Virtualization 2.2」
2010年9月17日(金)力竹 尚子(IT Leaders編集部)
レッドハットは2010年7月28日、「Red Hat Enterprise Virtualization(RHEV)2.2」を発売した。これは、Linuxカーネルに組み込む仮想化機構「KVM(Kernel-based Virtual Machine)」を基にした仮想化基盤ソフトの新版である。
「Red Hat Enterprise Virtualization(RHEV)2.2」の最大の特徴は、Windows XPやWindows 7、Red Hat Enterprise Linuxのデスクトップを仮想化し、ブラウザやシンクライアントから利用可能にする機能を備えること。従来版で提供していたのは、サーバー仮想化機能のみだった。
そのサーバー仮想化機能も強化した。具体的には、VMwareの仮想マシンや、Red Hat Enterprise Linuxが内蔵するXenの仮想マシンを変換して取り込む機能を追加した。このほか、ホストや仮想マシン、ストレージなどの管理情報を収集・蓄積するレポーティングエンジンを搭載する。
RHEV 2.2のサブスクリプション価格は、サーバー仮想化機能が1ソケット当たり年間6万8000円から。デスクトップ仮想化機能は、1ソケット当たり年間4万9000円から。いずれも同時接続25ユーザーの場合。 (力竹)