[事例ニュース]

富士通、りそなグループの部門業務システムをプライベートクラウドで構築

2010年10月7日(木)IT Leaders編集部

富士通は2010年10月6日、りそなグループにおける部門業務システムを、同グループのシステムセンターにプライベートクラウドで構築し、これを同社からりそなグループにサービスとして提供すると発表した。クラウド構築の専門部隊によって短期間で立ち上げ、2010年度中に運用を開始する予定とのこと。

 今回りそなグループで構築されるプライベートクラウドの特徴は以下のとおりである。

  1. りそなグループのシステムセンター内に構築
    りそなグループのシステムセンターにおけるIAサーバーを、仮想化技術により統合し、従来の約5分の1に集約する。
  2. 従量課金によるサービス運用
    りそなグループのシステムセンター内に構築し、同環境のサーバーリソースをはじめとするハードウェアやミドルウェア・構築・導入・運用のすべてを、利用するCPUノード数およびストレージ容量数などに応じて富士通が課金する従量課金サービスを採用。
  3. システムのライフサイクルマネジメント(LCM)が可能
    従来は、システムごとに順次、入れ替えの計画や実施の必要があったが、今回のサービスの採用により、入れ替えのタイミングを意識しないシステムの運用・維持が可能。
  4. クラウド基盤にブレードサーバーを採用
    クラウド基盤に採用する富士通製ブレードサーバー「PRIMERGY BX900」は、業務の状況に合わせ、サーバーリソースの追加変更などに柔軟に対応可能。
  5. 環境への配慮
    同ブレードサーバーの採用によって消費電力の低減が可能となり、従来に比べシステム全体で年間約20%のCO2抑制が見込まれる。

同サービスにより、以下のような効果が期待されている。

  • クラウド構築専門部隊により短期間でICT基盤を構築し、LCMサービスセンターによるクラウド向け運用管理サービスを提供する。プライベートクラウドによる信頼性・品質での運用に加え、効率的なシステム運用、TCOの最適化、ICT管理者の負荷軽減などが可能。
  • ベースとなるブレードサーバー「PRIMERGY BX900」は、大規模なサーバー集約のニーズに応えた製品で、実装密度、省エネ、仮想化対応などの最新技術を搭載している。ブレードサーバーと仮想化技術による柔軟性、および同社の可用性や運用技術によって、ダイナミックなクラウド基盤を提供可能。
  • サーバーの仮想化・自動化を実現するソフトウェア「ServerView Resource Coordinator VE」により、サーバーの状態やネットワーク構成などが可視化され、簡易ビューアによりサーバーの状態がわかりやすく表示される。物理および仮想環境の両方を、簡易かつ統合的に管理して、サーバーリソースを最大限に引き出すことが可能。

富士通
http://jp.fujitsu.com/

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