NECは2011年1月16日、バックアップストレージ「iStorage HSシリーズ(HYDRAstor)」において、従来比最大1.5倍の処理性能と最大44%の省電力化を実現し、クラウドシステムへの対応を強化した2機種を製品化し、同日より販売活動を開始したと発表した。
新製品は、ラックモデル「iStorage HS8-30R」、およびラックレスモデル「iStorage HS8-30S」の2機種。同製品は、処理能力の向上により、膨大なバックアップデータの高速格納を実現している。また、セキュリティ機能やレプリケーション処理能力の強化など、運用性を向上することで、クラウドシステムにおける効率的なバックアップシステムを実現する。
新製品の主な特長は以下のとおり。
- 処理性能を最大1.5倍向上
最新CPUの搭載、およびプロセッサの性能を最大限に引き出す内部制御の最適化により、従来比最大1.5倍の処理性能を実現。これにより、高速なバックアップ、リストア処理が可能。 - 最大44%の省電力化を実現
ディスクドライブを従来の3.5型から小型省電力の2.5型とし、また最新技術のプロセッサと省電力メモリを搭載することで、ディスク容量は維持しながら、従来機比最大44%の省電力化を実現。これにより、データセンターなど、IT機器の消費電力削減が求められる環境に最適なストレージプラットフォームを提供。 - 運用性を向上し、クラウドシステムへの対応を強化
セキュリティ機能を強化し、クラウドシステムを提供するデータセンターで「iStorage HSシリーズ」を共有する複数のユーザにも安全な利用を実現。
また、レプリケーション処理能力を向上し、HSシリーズ一台に従来比3倍となる50台のHSシリーズのデータをバックアップ可能とし、より効率的なバックアップサービスの構築を実現。
同製品は従来に引き続き、同社独自のグリッド・ストレージ技術を生かしたシステムの柔軟な拡張性、重複排除技術による高いデータ圧縮効果、さらに分散冗長配置技術による高い信頼性を有している。
新製品の希望小売価格(最小構成、税別)は以下のとおり。
- ラックレスモデル「iStorage HS8-30S(3.5TB)」:950万円より
- ラックモデル「iStorage HS8-30R」5,000万円より
iStorageシリーズ製品情報発信ホームページ
http://www.istorage.jp/