サイベースは2011年2月17日、リアルタイムなデータ分析を支援する「Sybase Real-Time DWH Suite(サイベース・リアルタイム・データウェアハウス・スイート)」を、2011年3月1日より提供開始すると発表した。
「Sybase Real-Time DWH Suite」は、基幹システム内の「Oracle Database」および「Sybase Adaptive Server Enterprise(ASE)」から、データウェアハウス専用データベース「Sybase IQ」に高速にデータを転送し、基幹システムのパフォーマンスに影響を与えることなく、リアルタイムなデータ分析を実現するスイート製品。
従来、バッチ処理で行われていたデータウェアハウスへのデータ転送は処理速度が遅く、稼働中のデータベースにも負荷を与えることが問題となっていた。同社は、ボトルネックとなっていたデータ転送に「Replication Server RTL」を活用することで、バッチ処理ではなくデータベースの更新ログだけをまとめて「Sybase IQ」へ転送し、パフォーマンスを大幅に改善した。転送されたデータは、優れたパフォーマンスを誇る「Sybase IQ」側で瞬時に分析される。
さらに同社は、柔軟でオープンなアーキテクチャを組み合わせた「Sybase Real-Time DWH Suite」の提供により、既存システムを活用しながら、分単位、秒単位でのリアルタイムなデータ分析ニーズに対応し、企業のスピーディな意思決定と競争力強化を支援する。
同製品には、データベース間のリアルタイムなデータ移動を実現する最新ミドルウェア「Sybase Replication Server Real-Time Loading Edition(RTL)」、高速なデータ分析を行う「Sybase IQ」、およびWindowsベースのモデリング・ツール「PowerDesigner」が含まれる。
同製品の主な機能は以下のとおり。
- Replication Server RTLの高速レプリケーション技術を使用し、Sybase IQへのリアルタイムなデータ転送を実現
- ソースデータベースの更新、削除など、トランザクションによって発生したデータの更新ログ(差分)のみを容易に抽出可能
- 同期のためのシステム開発が不要となり、メンテナンスが容易
- 複数の基幹システムから1つの情報系システムにデータを集約することが可能
同製品の価格は個別見積もりとなる。
サイベース
http://www.sybase.jp/