[市場動向]

Claude開発元の米Anthropicが上場へ、IPO申請書草案を提出

2026年6月2日(火)IT Leaders編集部

米Anthropicは2026年6月1日(米国現地時間)、米証券取引委員会(SEC)に対し、普通株式の新規株式公開(IPO)に向けた登録届出書(Form S-1)の草案を非公開で提出したと発表した。これにより同社は、SECの審査完了後に株式公開に踏み切る選択肢を得ることになる。実際の実施時期や規模は、市場環境などの要因に応じて決定される。

 生成AI/大規模言語モデル(LLM)「Claude」シリーズを開発・提供する米Anthropic(アンソロピック)は2026年6月1日(米国現地時間)、IPO(新規株式公開)に向けたS-1登録届出書の草案を米証券取引委員会(SEC)に非公開で提出したと発表した(画面1)。

画面1:IPO申請書草案の提出を伝える米Anthropicの公式Xアカウント
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 今回のS-1草案の提出により、同社はSECによる審査が完了したのち、株式公開を実施する選択肢を得る。実際のIPO実施は今後の市場環境やその他のさまざまな条件に依存するとしており、現段階において募集される株式の数量や公開価格帯は決定されていない。

 この発表は1933年米国証券法の規則135に基づくもので、証券の販売の申し出や購入の勧誘を意味するものではないと説明している。いかなる証券の販売等も、同証券法の登録要件に従ってのみ行われる。

 Anthropicは直近で事業規模や資金調達を急速に拡大させている。ベンチャーキャピタル(VC)のAltimeter Capital、Dragoneer、Greenoaks、Sequoia Capitalが主導したシリーズHラウンドでは650億米ドルの資金を調達し、資金調達後の企業評価額は9650億ドルに達したとしている。

 また、同年5月28日のLLM新版「Claude Opus 4.8」(表1)リリースや、欧州で6カ所目の拠点となるイタリア・ミラノオフィスの開設など、エンタープライズ市場に向けた展開や研究開発を加速させている。今回のIPOに向けた手続きの開始は、Anthropicのさらなる事業拡大に向けた布石と見られる。

表1:主要LLMと比較した「Claude Opus 4.8」の性能(出典:米Anthropic)
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