[事例ニュース]

プラットフォームエンジニアリングで開発スピードと品質の両立へ─JALデジタル、三井住友カードの実践

AIネイティブな時代に求められるアジリティを獲得する

2026年7月17日(金)愛甲 峻(IT Leaders編集部)

レッドハットは2026年7月1日、2026年度の事業説明会を開催した。同社の顧客であるJALデジタルと三井住友カードのキーパーソンが登壇し、AIの浸透に伴い加速する環境変化に対応するための、内製開発力の強化をはじめとする戦略や、基盤整備をはじめとする具体的な取り組みを明かした。あわせてレッドハットは、顧客の「AIネイティブ」な組織への転換を支援するための注力分野や、具体的な支援策を語った。

IDP(社内開発者ポータル)で環境構築のリードタイムを大幅短縮─JALデジタル

 JALグループのIT・デジタルを担うJALデジタルでは、2035年に向けたビジョンとして「AI-NATIVE」を打ち出している。AI・データの活用で、顧客体験の最大化と、社員の業務効率化を目指す。創出された時間や熱量を、より創造的な「おもてなし業務」に注ぐとの狙いだ。

 一方で直面していた課題の1つが、IT環境の複雑化に伴う認知負荷の増大だ。インフラ環境は個別に最適化され、ツール選定や環境構築が複雑化。さらに、40種類以上の申請書作成を含むマニュアル作業が開発者を圧迫していた。

 JALデジタル デリバリー戦略グループ 統括グループ長の磯崎洋幸氏(写真1)は、「コードを書く前にエンジニアが燃え尽きてしまう」状態だったと説明。現状分析のため実施したVSM(バリューストリームマッピング)によれば、開発リードタイムは165日、マニュアル作業に費やされる時間は385時間に達していた。

 課題の解消に向けて同社が取り組んだのが、開発者向けにセルフサービス型の開発プラットフォームを用意するプラットフォームエンジニアリングのアプローチだ。自動車の製造ラインのように、ソフトウェア開発にも高い効率性と品質保証の仕組みを設けるという考えを、磯崎氏は「デジタルアプリ工場」と呼んだ。

写真1:JALデジタル デリバリー戦略グループ 統括グループ長 磯崎洋幸氏

●Next:開発スピードと安全性の両立へ、三井住友カードの実践

この記事の続きをお読みいただくには、
会員登録(無料)が必要です
  • 1
  • 2
  • 3
関連キーワード

JALデジタル / 三井住友カード / 航空 / 運輸・交通 / 金融 / 決済 / AIエージェント / 内製化 / プラットフォームエンジニアリング / Red Hat / Red Hat Enterprise Linux / OpenShift / Ansible / NVIDIA

関連記事

トピックス

[Sponsored]

プラットフォームエンジニアリングで開発スピードと品質の両立へ─JALデジタル、三井住友カードの実践レッドハットは2026年7月1日、2026年度の事業説明会を開催した。同社の顧客であるJALデジタルと三井住友カードのキーパーソンが登壇し、AIの浸透に伴い加速する環境変化に対応するための、内製開発力の強化をはじめとする戦略や、基盤整備をはじめとする具体的な取り組みを明かした。あわせてレッドハットは、顧客の「AIネイティブ」な組織への転換を支援するための注力分野や、具体的な支援策を語った。

PAGE TOP