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メインフレームとDWHアプライアンスを連携しデータ分析を高速化

2011年12月2日(金)

日本IBM 日本IBMは2011年11月8日、DB2を使った基幹業務システムのデータ分析処理を高速化するソフトウェア「IBM DB2 Analytics Accelerator for z/OS V2.1(IDAA)」を発表した。11月25日から出荷を開始する。

IDAAの実体は、z/OSを搭載するメインフレーム「IBM zEnterprise System」とデータウェアハウス(DWH)アプライアンス「IBM System Netezza 1000」を連携させるソフトウェア。z/OSが処理するDB2のワークロードのうち、情報分析系をNetezzaに引き渡すことで全体のスループットを向上させる。

機能は大きく2つある。1つは、z/OS上で稼働するDB2のデータを正副2本の10Gbpsイーサネット経由でNetezzaにリアルタイムで同期させること。もう1つは、DB2に対して寄せられるクエリーを常時監視し、内容に応じて処理をDB2エンジンとNetezzaに振り分けることだ。

オープン系システムでは、データベース処理の一部をNetezzaに肩代わりさせる仕組みをスクラッチで構築する事例が存在していた。IDAAは、その仕組みをメインフレーム向けソフトウェアとして提供する形だ。海外の検証事例では数十〜数千秒かかるバッチ処理が数秒レベルに短縮できたという。

「アプリケーションの構成を変えることなくIDAAとNetezzaを追加するだけでパフォーマンスが向上する。金融系の顧客からの引き合いが多い」(日本IBM システム製品事業 エバンジェリスト)。

利用にあたっては、IDAAをz/OSにインストールするとともに、Netezzaアプライアンスを別途用意する必要がある。ただし、Netezza側にはIDAAに関連した変更は加えられていないので、エージェントさえインストールすれば既存のNetezzaアプライアンスも流用できる。IDAAのライセンス料は、Netezza側で分散処理を担当するスニペッドブレード1枚あたり560万円(税別)から。 (緒方)

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