1カ月間に発表された主要な新製品・サービスを紹介する、ニュースフラッシュ ユーザー事例編。ハードウェアやソフトウェア、システムの各分野から、12個の新製品・サービスを取り上げた。
タブレット端末
サークルKサンクス、Windowsタブレット導入
2013年3月から、スーパーバイザーや、店舗開発担当者など、外出する機会が多い従業員のPC1700台を、Windowsタブレット端末に置き換えた。端末はキーボードの脱着が可能な、富士通のハイブリッドタブレット「STYLISTIC Q702/F」を選択。オフィスではノートPCとして使用する。現時点では、Windows 7を使用しているが、年度内には8にバージョンアップする予定。(2013/4/25)
グループウェア
ワタミグループ、情報共有基盤を刷新
従来、グループ企業が本社に対して、報告書を提出したり、稟議を申請したりする際、紙の資料を受け渡していたが、業容拡大に伴ってその枚数が急増。稟議に時間が掛かったり、紙の管理に手間がかかったりするなど、業務効率に支障をきたしていた。このほどグループウェアを導入し、こうした資料を電子化した。サイボウズの「サイボウズ ガルーン」を採用した。(2013/4/25)
セキュリティ
足立区、プライベートクラウドのセキュリティを強化
2012年4月から、内部業務や学校教育、住民情報など、区の情報システムを運用する「足立区プライベート・クラウド」を構築している同区。外部からのサイバー攻撃や、内部の情報漏えいを未然に防ぐため、利用者と業務サーバーが相互に認証しあうセキュリティ基盤を構築した。エントラストの「Entrust Authority」を初めとするPKIソリューションを採用した。(2013/4/26)
SOA
山崎製パン、SOAで基幹システムを刷新
これまで、国内工場20拠点のホストコンピュータで、分散稼働していた基幹システムを刷新した。新システムではSOAを採用。工場ごとに異なっていた、受注、発注、物流、売上・請求などの各プロセスを整理し、全社で一元的に扱えるようにした。今後は、CEP(複合イベント処理)や、Hadoopといった技術を使って、データを分析、活用していく予定。構築は富士通が担当した。(2013/5/7)
データ統合基盤
横浜銀行、リテール強化に向けデータ統合基盤を構築
横浜銀行は、個人顧客向けの営業活動の目標や実績を管理する「顧客メイン化管理システム」を構築した。同行をメインとする顧客を増やすのが目的。顧客毎の取引実績や営業履歴などを複数のDBから仮想的に収集、分析、グラフ化できるようになった。営業戦略の立案や実績管理が容易になるという。ダイナトレックのデータ統合ツール「DynaTrek」を利用した。(2013/5/13)
バックアップシステム
エース損害保険(現Chubb損害保険)、バックアップシステムを刷新
長年、災害対策のためデータベースやメールサーバの日次バックアップをテープに取得してきたが、リストアに時間が掛かること、媒体の管理が煩雑なことなどが課題だった。東日本大震災をきっかけにシステムの見直しに着手。東京と大阪のデータセンターをネットワーク経由でレプリケーションする仕組みに切り替えた。デルのSANストレージ EqualLogic」を使用した。(2013/5/10)