アイ・ティ・アールは、国内企業を対象としたIT投資動向調査を2001年から継続している。直近は2013年10月に実施した「IT投資動向調査2014」で通算13回目となるものだ。その結果を1つの材料に、CIOを筆頭とするITリーダーが今、念頭に置いておかなければならないことを考えてみたい。(アイ・ティ・アール シニア・アナリスト 舘野真人氏)
今回のIT投資動向調査によると、IT投資は5年ぶりの高成長となった(図1)。2013年度のIT予算について「増額」と回答した企業は31.7%に達し、3割を超えたのは2008年度以来5年ぶりのこととなる。IT予算の増減傾向を指数化した「IT投資指数」で見ると、2013年度は2.10で、リーマンショック前の水準にまで戻ったと言える。

図1 IT予算額増減の経年変化(2012〜2014年度予想) 出典:ITR
IT予算の拡大は、業界全体としては歓迎すべきことかもしれないが、その実態をつぶさに見ていくと課題や懸念も浮かび上がってくる。そのひとつが企業間における格差の拡大だ。例えば、自社のビジネスが好調と考えている企業とそうではない企業との間では、IT投資意欲やIT戦略の方向性に大きな違いが生まれており、施策がうまく回っていないと思われる企業の進路が気がかりである。
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