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川崎信金、サーバー統合+シンクライアント採用でコスト削減とセキュリティを両立させる

2014年3月7日(金)IT Leaders編集部

神奈川県川崎市に本店を置く川崎信用金庫は、各店の職員が利用する業務システムをプライベートクラウド上で仮想化・統合化した。対象システムはメールやポータル、グループウェア、ワークフローなど。2014年3月7日、製品を導入した日本ユニシスが発表した。  

同金庫はこれまで、メールやポータル、グループウェア、ワークフローといった業務システムを個別に構築・運用していた。しかしこのやり方には、システムごとにハードやソフトを調達する手間が発生するほか、運用保守業務が煩雑であるといった問題があった。

今回の取り組みにおいては、約200台あったサーバーを35台のブレードサーバーに集約した。さらに、統合バックアップおよび統合運用監視システムを導入。システムの運用を自動化・一元化した。これにより、システム部門は運用保守業務から解放され、顧客サービス強化や業務効率改善に向けた企画業務に注力できるようになる。

プライベートクラウドの構築には、ハードウェアや仮想化ソフト、運用管理ソフトをセットで提供する日本ユニシスのパッケージ製品を利用した。機器は川崎信用金庫のデータセンターに設置している。

セキュリティを確保するため、ユーザー端末にはデータを保持しないシンクライアントを採用。さらに、利用に際してICカード認証と静脈認証を実施する。これらにより、内部からの情報漏えいや外部からの不正アクセスを未然に防ぐ。シンクライアントへの移行には、ソフトウェアをサーバー上で動作させることでレスポンスやログオン時間を短縮し、職員の業務効率を改善する狙いもある。

プロジェクトの概要
ユーザー名 川崎信用金庫
業種 金融
導入システム サーバー仮想化・統合化
導入目的 運用コストの削減や業務効率化、セキュリティ向上
導入時期
主な利用製品 「U-Cloud @IPCP」(プライベートクラウド基盤パッケージ)、「U-Cloud IaaS」(インターネット接続サービス)、「SecureSuite V」(認証基盤ソフト)
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