GxPは2025年8月20日、ITコンサルティングサービス「IBM i モダナイゼーション支援サービス」を提供開始した。オフコン「IBM i」で動作しているアプリケーションの、オープン環境を含めた新システムへの移行を支援する。企画立案から経営層への上申、計画策定、実行までを一貫してサポートする。
GxPの「IBM i モダナイゼーション支援サービス」は、オフコン「IBM i(旧称:AS/400)」で動作している既存アプリケーションのモダナイゼーションを支援するITコンサルティングサービスである。オープン環境を含めた新システムへの移行プロジェクトを、企画立案、経営層への上申、計画策定、実行まで一貫して支援する。
テンプレートなどを活用して、最初のフェーズである経営層に上申する企画資料の作成を最短6週間で行うとしている。以下の概算スケジュールで各フェーズを進める。
- 経営層向け上申資料の作成支援(6週間):モダナイゼーションの投資対効果概算やリスク、移行ロードマップ案を整理し、経営判断に必要な企画資料の作成を支援する。
- モダナイゼーション構想・計画作成支援(3カ月):モダナイゼーションで目指すシステムの全体像を作成し、どのようにモダナイゼーションを進めていくかの具体的な全体計画を作成し、概算費用を見積もる。
- 業務改革支援(6週間):モダナイゼーションにあたって業務プロセスの課題が大きい場合、BPRにより業務を見直し/簡略化する。
- ベンダーとツールの選定支援(3カ月):新規でベンダーによる支援が必要な場合、RFP(提案依頼書)や比較表などを作成し、ベンダーとツールの選定・上申を支援する。
- プロジェクトPMO支援(プロジェクト期間に応じて):モダナイゼーションプロジェクトにおける、プロジェクト管理、ベンダーコントロール、進捗管理などを行う。
プロジェクトでは、RPGやCOBOLで開発したプログラム資産の設計情報を自動でリバースエンジニアリングし、改修の難易度や影響範囲を定量的に評価する。そのうえで実現性の高い移行計画を作成するとしている。
その際、「まずはAPI化する」「UIのみWeb化する」といった、ビジネスへの影響と投資効果のバランスをとった移行ステップを提示する。これにより、現行業務を止めずに段階的なモダナイゼーションが可能だという。
GxPは、IBM i向けのアプリケーション解析ツール「X-Analysis」(開発元:カナダFresche Solutions)を国内販売している。IBM iアプリケーション資産を有効活用しつつ、現在の技術にシステムをモダナイズさせていくための機能群を備える。2025年7月には、COBOLやRPGを自然言語で解析可能な生成AI機能「X-Analysis Assistant」をリリースしている(関連記事:GxP、IBM i解析ツール「X-Analysis」に生成AI機能を追加、COBOLやRPGを自然言語で解析)。