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日立ヴァンタラ、ソフトウェア定義型ストレージ「VSP One SDS」をGoogle Cloudで提供
2025年8月20日(水)IT Leaders編集部、日川 佳三
日立ヴァンタラは2025年7月30日、ソフトウェア定義型ストレージ(SDS)「Hitachi Virtual Storage Platform One SDS」をGoogle Cloud Marketplaceで販売すると発表した。国内では同年9月30日に販売開始する。これまで、オンプレミスまたはAWS上のクラウドストレージとして提供してきたのを、Google Cloudで利用しやすくしている。
日立製作所の米国子会社である日立ヴァンタラ(Hitachi Vantara)の「Hitachi Virtual Storage Platform One SDS(VPS One SDS)」は、ソフトウェア定義型ストレージ(SDS)である。
ストレージ仮想化プラットフォーム(VSP)を中核に、VSP配下に接続した複数の異機種ストレージ(Amazon S3クラウドストレージを含む)を集約し、論理的に1台のストレージとして動作する(図1、関連記事:日立、ミッドレンジSANストレージ新機種「VSP One 2U Block Appliance」、データ削減効率などを向上)。

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アクセス頻度に応じてストレージプール内でデータを自動的に移動させる動的ILM(ストレージ階層化)やデータの重複排除・圧縮機能、非同期のリモートレプリケーションなどの機能を備える。リモートレプリケーションはAWS上で動作するSDS「VSP One SDS Cloud」との間でも行え、オンプレミスとクラウドで共通のデータを保持する。
今回、VPS One SDSをGoogle Cloud Marketplace経由で契約・利用できるようにし、オンプレミスまたはAWS上のクラウドストレージに加わる選択肢として、Google Cloudにもストレージを配備しやすくなった。ユーザー企業は、Google Cloud上のストレージをオンプレミスやAWS上のストレージと組み合わせ、ハイブリッド/マルチクラウド構成のストレージを運用できる。