APIは、Webサービスやパッケージソフトでは、今や当たり前ともいえる存在だ。あるシステムに、他のシステムが処理を依頼したり、データを取得したりする際のインタフェースである。このAPIを業務システムにも実装しようとする企業が増えているという。APIを用意することで、システム連携やモバイル対応を容易にするほか、外部への公開で新たな収益を獲得するチャンスも得られる。関連製品を提供する米TIBCO SoftwareのThomas Been(トーマス・ビーン)氏に聞いた。
写真:TIBCO Software
Sr SOA Product Marketing Manager
Thomas Been氏
―TIBCOでは、今、業務システムにAPIを実装するための製品をアピールしているという。企業ITと何らかの関係があるのか? Webサービス事業者や、ソフトウェアベンダーでもない限り、あまり縁がないようにも思えるが。
確かに、これまではグーグルやフェイスブックといった、Webサービス事業者が自社のサービスを利用するためのインタフェースとしてAPIを提供してきた。RESTなどの標準的なインタフェースを使って、外部からシステムにアクセスさせる。我々は「Open API」と呼んでいる。ここ最近、業務システムにこのOpen APIを実装しようとする動きがあるのだ。
実は、われわれは過去5年ほど、企業がAPIを提供するための製品を提供してきた。これまではあまりメジャーではなかったが、ここ1年ほどで急速に注目を集めるようになった。また、競合製品を提供するスタートアップが大手ベンダーに買収されはじめた。日本ではまだそれほど知られていないようだが、世界各地の企業から引き合いがある。米国だけのトレンドではない。
―企業が、自社の業務システムのAPIを用意するメリットは何か?
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