丸紅は、社員が外出先や自宅からメールやグループウェアのフル機能を利用するためのデスクトップ仮想化基盤(VDI)を導入した。社員の利便性を高めつつセキュリティを強化することにより、業務効率を向上させることが狙い。共同でシステム構築を請け負った新日鉄住金ソリューションズとシトリックス・システムズ・ジャパンが2014年5月14日に発表した。
丸紅は2010年、海外を含めた生産性向上とワークスタイル変革の実現に向けたIT環境の整備に着手。メールやグループウェアといったコミュニケーションツールのクラウド化を進めてきた。
しかし、モバイル環境からこうしたツールを利用する際には、情報漏洩を防ぐために添付ファイルの参照を制限するといった対策を施す必要があった。このため、外出先でできる作業には限界があり、「添付ファイルを開くためだけに外出先からオフィスに戻る」といった無駄が生じていた。
同社はこうした無駄を排して業務効率を高めるには、社員の利便性とセキュリティを両立できる体制を整えることが不可欠と判断。デスクトップ仮想化基盤(VDI)の導入を決めた。
VDIは、デスクトップ環境を仮想化してサーバー上に集約する。これにより、社員は外出先や自宅から仮想デスクトップにアクセスし、オフィスと同じ使い勝手でメールやグループウェアを利用できるようになった。個人所有の端末からも利用可能だ。
現在、国内を中心とする社員4000人以上が仮想デスクトップを活用中。今後、海外・グループ会社を含む7000人に利用を拡大する。業務アプリケーションも仮想デスクトップ上に取り込んでいく。スマートフォンやタブレット端末にも対応予定。
新日鉄ソリューションズの仮想デスクトップサービスを利用して構築した。アプリケーション仮想化ソフトは「Citrix XenApp」。ロードバランサーには、画面転送に特化したプロキシ機能を備える「Citrix NetScaler」を採用した。
| 【プロジェクトの概要】 | |
| ユーザー名 | 丸紅 |
| 業種 | 商社 |
| 導入システム | デスクトップ仮想化基盤(VDI) |
| 導入目的 | 社員の利便性向上とセキュリティ強化 |
| 導入時期 | ─ |
| 主な利用製品 | 「M3DaaS@absonne」(新日鉄ソリューションズ)、「Citrix XenApp」(シトリックス)、「Citrix NetScaler」(シトリックス) |
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