フィリップスとアクセンチュアは2014年8月22日、ALS患者の自立的生活を支援するコンセプト実証ソフトウェアを開発したと発表した。患者の脳波をセンサーで捉え、他者とコミュニケーションをとったり、医療サポートを要請したりできる。
図:発表したコンセプト実証ソフトウェアの概要拡大画像表示
ALS(筋萎縮性側索硬化症)は、脳と脊椎神経細胞を損傷させる難病。筋肉の働きを奪い、末期になると脳の機能を保持したまま全身麻痺状態になる。年間40万人以上が発症する。物理学者のスティーブン・ホーキング氏や、元衆議院議員の徳田虎雄氏などが発症したことで知られる。米国で始まった「アイス・バケツ・チャレンジ」と呼ばれるチャリティーキャンペーンもALS支援を目指したものだ。
実証ソフトウェアは、開発したソフトウェアは、ALSなどの神経変性疾患患者の自立支援を目指すもの。主に3つのコンポーネントで構成する。
1つめは、ユーザーインタフェースを担うウェアラブルディスプレイ。画面にアプリケーションメニューを表示する。ユーザーは視線や音声でメニューを操作できる。ユーザーの指示に対するフィードバックもディスプレイ上に表示する。
2つめは、脳波を測定するデバイス「Emotiv Insight Brainware」。脳から発信される電気信号をキャッチして、患者の思考や感情、表情をリアルタイムで検知する。筋肉や目を動かす力を患者が失った場合にメニューを操作するための手段となる。
3つめは、ユーザーからの指令を受け付けるアプリケーション。脳波や筋肉の動きとして受け取った指令をもとに、医療サポートをリクエストしたり、フィリップス製のテレビや照明を操作したりできる。タブレット端末にインストールして使用する。
フィリップスとアクセンチュアは実証ソフトウェアを用い、患者の生活の質を改善する可能性を模索する。また、今後もフィリップスは、ウェアラブル技術やセンサーソリューションを使ったヘルスケア商品を開発していくとしている。
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