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大阪工業大学、「Vblock System」を使って学内インフラを刷新

2014年10月30日(木)緒方 啓吾(IT Leaders編集部)

大阪工業大学は、学内の情報システムを支えるインフラを刷新した。VCEが提供する垂直統合プラットフォーム「Vblock System 320」を仮想化基盤として採用。技術支援に関わったネットワールドが2014年10月30日に明らかにした。

 教育研究用として使ってきたシステム基盤が陳腐化・老朽化といった課題を抱えていたことから刷新に踏み切った。対象機器は、大宮キャンパス(大阪府)と枚方キャンパス(大阪府)に設置していたラックマウントサーバー17台、ブレードサーバー13台、PC約1400台など。

 ネットブート型シンクライアントの採用やエネルギー効率の向上、運用管理工数の削減などを条件にRFI(request for infomation:情報提供依頼)を作成。複数のITベンダーから提案を募って評価し、インターネットイニシアティブ(IIJ)の案を採択した。

 サーバーインフラは、VCEが提供する垂直統合プラットフォーム「Vblock System 320」を採用。同ハードの仮想化機構を活用してサーバーを集約した。また、無線LANを全面的に採用し、学内で場所を選ばずネットワークを利用できるようにした。

 PCはネットブート型シンクライアントに置き換えた。Vblock上で運用する。利用者は、Windows 8.1か、ubuntuを利用できる。メールはOffice365を採用、ファイルサーバーはGoogle DriveとOneDriveを併用する。

 両キャンパスは10G専用回線で接続する。また、1Gの専用回線で学術ネットワーク(SINET)に接続し、他大学とも連携できるようにした。

 2013年11月にプロジェクトをスタートし、2014年4月に本稼働させた。実質的な構築作業期間は約45日で、日数の限られた春期休暇にリプレースを敢行した。システム刷新に伴うトラブルは今のところ発生していないとのこと。

 なおVCEは、Cisco SystemsとEMC、VMwareの3社が2009年11月に発表したクラウド基盤構想「Virtual Computing Environment(VCE)」に基づいた製品を提供する企業。先の3社に加えIntelが出資している。先頃、2014年第4四半期中をめどにEMCのグループ企業になることが発表された。

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