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日本オラクル、「Oracle Database 12c」に対応した統合ストレージの上位機種を提供開始

2015年1月16日(金)IT Leaders編集部

日本オラクルは2015年1月15日、同社の統合ストレージ製品「Oracle ZFS Storage Appliance」の最上位機種の提供を開始した。同社製データベース「Oracle Database 12c」との連携機能を強化し、大量の仮想マシンを稼働させるクラウド環境や、高速・高精細なアナリティクスに適したストレージ基盤の構築を可能にした。

写真:Oracle ZFS Storage ZS4-4の外観写真:Oracle ZFS Storage ZS4-4の外観
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 最上位機となる「Oracle ZFS Storage ZS4-4」では、「Oracle Database 12c」および「Oracle Multitenant」環境におけるストレージのパフォーマンスチューニングとトラブルシューティングを簡略化・迅速化を図った。

 例えば、搭載OS「Oracle ZFS Storage OS」が備える「Oracle Intelligent Storage Protocol(オラクル・インテリジェント・ストレージ・プロトコル、OISP)」を介し、Oracle Database 12cが同ストレージとメタデータをやり取りして自動的にチューニングすることで、マニュアル操作と比べ最大67パーセントの手順を軽減できるという。

 アナリティクスでは、OISPと連携したアナリティクス機能「ZS Analytics」が、複数のプラガブルデータベースごとにデータの入出力を集計・分析することで、Oracle Databaseの統合環境を監視できるようにした。

 性能面では、処理能力や、応答性、データ処理量などを強化した。前世代機種と比較して、DRAMは50%増の最大3TBに、プロセサのコア数も50%増やすことで、性能を倍増させた。

 加えて、DRAMとSSDをファイルシステムの一時記憶領域として扱うアーキテクチャー「Hybrid Storage Pool」の強化により、1つのストレージシステムで32GB超の持続帯域幅を提供することで、アクセス頻度が高いデータの最大90%をメモリーから提供できる。

 データ圧縮技術「Hybrid Columnar Compression(HCC)」に対応し、平均でデータ容量を12分の1に圧縮できる。その結果、データベースのクエリー処理性能を最大5倍向上でき、ストレージ容量コストを40%削減できるという。

 セキュリティ面も強化した。プロジェクト、共有、LUN(Logical Unit Number:OSから1台のHDDとして認識される単位)の各レベルで、AES準拠の256ビット保存データ暗号化と、システム内で暗号化と非暗号化を組み合わせる機能を備えた。ストレージ内で暗号鍵を管理することで、種々の規制要件に対するコンプライアンス状況を管理できるとしている。

 Oracle ZFS Storage ZS4-4の価格は、1308万8810円(税別)から。

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