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琉球大が学内情報システム更改を機にハイブリッドクラウドを構築へ、VDIも導入

2015年6月25日(木)IT Leaders編集部

国立大学法人琉球大学(沖縄県中頭郡)は先頃、学内情報システムの更新を機に、ヴイエムウェアの仮想化製品群を追加で導入し、ハイブリッドクラウド環境構築プロジェクトを開始した(2015年10月より稼働開始予定)。2015年6月25日、仮想化製品を提供したヴイエムウェアが発表した。

 琉球大は現在、教育研究の質的向上や大学運営業務の効率化を目的に、学内情報基盤の整備を進めているところだ。これまでも、ヴイエムウェアの仮想化製品をベースとしたプライベートクラウド基盤を運用してきたが、情報化のさらなる進展に伴って既存システムのリソース不足や機器設置スペースの不足などの課題が浮上していたという。

 そこで琉球大は、学内情報システムの更改を機に、効率性向上を目的とした既存のプライベートクラウド基盤の強化に加え、ITリソースの需要拡大に対応すべく、プライベート/パブリックの両クラウド環境にわたってシームレスに運用可能なハイブリットクラウド環境の構築プロジェクトを策定した。

 ハイブリットクラウドの構築にあたって同学は、既存のプライベートクラウド基盤での利用実績やハイブリッドクラウド構築に要する諸機能などを評価し、VMwareプラットフォームを採用。サーバー仮想化と仮想化環境の管理を担う「VMware vSphere with Operations Management」とハイブリッドクラウドプラットフォームの「VMware vCloud Air」、デスクトップ仮想化基盤(VDI)の「VMware Horizon」の3製品を新たに導入した。

 このうちVMware vCloud Airについては、サブスクリプション購入プログラム(SPP:SPPクレジットを一括購入し、月ごとに契約したリソースに対し、SPPクレジットを消費していくプログラム)での導入を選択。ITコストの最適化に加えて、将来的にVMware vCloud Airから提供されるさまざまなサービスの利用も見据えて、柔軟性の高いハイブリッドクラウド環境の構築を目指すという。

 3製品の導入による効果として、琉球大は、(1)仮想化基盤の稼働状況を可視化し、IT管理者の運用管理負担を軽減、(2)ハードウェアや運用管理などのコストを削減し、ITリソースの需要拡大時に、既存のワークロードをシームレスにパブリッククラウドに展開、(3)デスクトップ仮想化の導入により、セキュアで柔軟なデスクトップ環境を提供し、教育や学習の質をさらに向上、の3点を見込んでいる。

 ハイブリッドクラウド基盤は2015年10月より稼働を開始する予定。琉球大学 総合情報処理センター 准教授の谷口祐治氏は次のようにコメントしている。「ハイブリッド クラウド環境の構築により、教育・学習環境の高品質化、学術研究環境の活性化など大学本来の機能の強化に加え、業務運営の効率化なども実現できる。この基盤の下、大学運営に不可欠なICT環境の構築を進めていく」

【プロジェクトの概要】
ユーザー名 琉球大学
事業内容 教育
導入システム 仮想化/ハイブリッド環境基盤
導入目的 教育研究の質的向上、大学運営業務の効率化
主な利用製品 ヴイエムウェア「VMware vSphere with Operations Management」「VMware vCloud Air」「VMware Horizon」
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